今週のお題「プレゼントしたい本」
今週のお題は「プレゼントしたい本」ということで私が読んで面白いと感じた古典文学をピックアップして紹介したいと思います。
Contents
オイディプス王 ソフォクレス

- 作者: ソポクレス,藤沢令夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1967/09/16
- メディア: 文庫
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ギリシア3大悲劇詩人の一人であるソフォクレスの作品。
ギリシア悲劇は何個か読みましたが、一番読み応えのある作品だと思います。
運命から逃れようとするオイディプスがもがけばもがくほど、その運命に翻弄されてしまう様子、最後のクライマックスのスピード感は非常に楽しめる内容となっています。
古代ギリシアの知識がなくても読めるのが良い。
ソクラテスの弁明 クリトン

- 作者: プラトン,久保勉
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1964
- メディア: 文庫
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古代ギリシアの哲学者ソクラテスが投獄されている最中に行った問答が内容になってます。
「自分にとっての信念」や「死とは何か」「正しくあることとは」という哲学的な内容がひたすら続きます。
内容は現代社会にも通ずるものもあり、非常に参考になります。
思考が鍛えられている感があります。
変身 カフカ

- 作者: フランツ・カフカ,Franz Kafka,高橋義孝
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1952/07/28
- メディア: 文庫
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読んだことない人でもなんとなくの内容は知っているのではないでしょうか。
朝起きたら虫になってたという、とんでもない設定を解説されることもなく話が進みます。
内容としては非常に陰鬱な空気が漂うものとなっているので、人によっては受け付けないかも。
話はそこまで長くないので気軽に読めます。
ファウスト ゲーテ

- 作者: ゲーテ,高橋義孝
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1967/11/28
- メディア: 文庫
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言わずと知れた名作。
錬金術や占星術を極め、果ては黒魔術にも手を出してしまうファウスト博士は悪魔メフィストフェレスを召喚し、若返る代わりに魂をくれてやるという契約をします。
その際の「時代よ止まれ、お前は美しい」というフレーズは実に有名ですし、厨二病の心を掻き立てる力を持ってます。
基本知識としてギリシア神話やキリスト教の知識があればより内容を楽しめます。
結構長いので気合を入れて読む必要あり。
ハムレット シェイクスピア

- 作者: ウィリアムシェイクスピア,William Shakespeare,福田恒存
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1967/09/27
- メディア: 文庫
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これも超有名作品。
シェイクスピア4大悲劇の1つです。
To be or not to beというフレーズはどこかで聞いたことあるんじゃないでしょうか。
読んでいなくても内容は既にある程度知っている人はいるかもしれませんが、一般教養としても一回は読んでいた方がいいかもしれない作品。
シェイクスピアの作品は基本的に戯曲としての作品なので非常に読みやすいです。
罪と罰 ドストエフスキー

- 作者: ドストエフスキー,工藤精一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/06/09
- メディア: 文庫
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ロシア文学の代表作。
当時のロシアの陰鬱とした雰囲気や鬱憤を書き連ねたような作品です。
読み物としても非常に面白い一方で、読み手に対しての問いかけが強く現れているので、読み終わった後に考えさせられる。
古事記

- 作者: 倉野憲司
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1963/01/16
- メディア: 文庫
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日本人なら読んでおけというレベル。
日本の神話が詰め込まれているので、読み物としても楽しいが、いかんせん神話特有のスピード感(生まれたと思ったら次のページで死んでるなど)を持ち合わせているので、飛ばし読みをしたら訳が分からなくなります。
古事記を読んでから神社仏閣巡りするとめっちゃ楽しいです。
ロボット(R.U.R) カレル・チャペック

- 作者: カレル・チャペック,Karel Capek,千野栄一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/03/14
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人工知能という言葉が一般的になりつつある昨今ですが、いわゆる「ロボット」という言葉が初めて使われた作品と言われてます。
ロボット(robot)はチェコ語のrobota(懲役を意味する)を基にしていると言われています。
この作品におけるロボットとは基本的に「人間の労働から解放する物」として位置付けられており、感情などは削ぎ落とされた単純な労働力として登場します。
その後、ロボットが反乱を起こすわけですが、人間・ロボット双方ともバッドエンドのような終わり方となっており、今後の人工知能分野への接し方などを考えさせられる作品。
SF好きなら読んでおいて損はないかと。
最後に
よく本を読む人でも最近の小説が多いという人は結構いると思います。
古典文学と呼ばれるような昔の作品は、当時の時代背景や独特の言い回しなどが非常に多く見受けられるので、読み辛さはあるものの、読み応えのある作品ばかりです。
だからこそ、未だに評価が高いのですが。
また、現代の読み物と比べてエンターテイメント性を求めずに、作者の思想や思惑などが色濃く現れているのも魅力の1つかもしれません。
今回は挙げた中で、若干古典文学かな?ってラインの作品がありますが、そこは大目に見ていただければと思います。
読書の秋ということでKindleデビューも良いかもしれませんね。
www.syabelog.site
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