テーマが「買い物」という大雑把なものだったので、何を書くか悩みましたが今回は自分の人生を変えたと言っても過言ではない買い物について書きます。
Contents
WILLCOM03の話
身の回りを便利にすることで躍起になってた
事の転機は大学に入学した時のこと。
私は某大学の法学部として入学をしまして、毎日大量の参考書や六法を持ち運んで通学してました。
おまけに1年生の時は語学もがっつりなので辞書やらなにやらでどんどん荷物が増えていく一方。
重さに耐えられなくなったショルダーバッグの底が破れました。
じゃあ今度はもっと丈夫なカバン買うか…と考えていたんですが、そもそも荷物が減れば解決なのではないかと発想を変えました。
とにかく荷物を軽くしたい。
そう考えた私はペーパーレス化をどんどん促進させるべくツールを探し出しました。
その時であったのがこのWILLCOM03 WS020SHです。
www.sharp.co.jp
最初見つけた時に「なにこれWindows入ってんのかよ!」と興奮しました。
モバイル版ですがWordやExcelも開けるため「物理キーボードもついてるし、これで授業の内容書き込めばノートがなくなる」と考えた私は速攻でWILLCOMと契約しました。
しかし、物事は上手くいかない
授業の内容をノートではなくWordで書き込むようになってから快適そのもの。
元々字はあまり上手い方ではありませんし、キーボードで打った方がはるかに速かったのでかなり楽になりました。
しかし、結局半年程度で解約して次の端末に乗り換えることになります。
その理由は下記の通り
- バッテリーが持たない
- 教授から怪訝な顔をされる
- キャンパスに電波が届かない
1.バッテリーが持たない
授業は90分です。
その時間フルで使用します。
そして授業以外でも使うわけですね。
電話なので。
そしたら午前中でバッテリーがなくなるわけです。
昼休みはもっぱら充電に勤しんでました。
ただ、この問題はモバイルバッテリーなどでなんとか無理やり乗り切れそうな感じだったので、買い換えた理由の一因ではあるけど、あくまでも一部というレベル。
2.教授から怪訝な顔をされる
今はもうパソコンで授業の内容を記録する生徒も多いとは思いますが、当時はそんなことをしている生徒は殆ど皆無でした。
しかも私はパソコンではなく、スマートフォンなわけです。
スマートフォンの認知度も低かったことも相まって、教授からしたら「あいつ授業中に堂々と携帯いじりまくってる…」と思われるわけです。
実際に上記のようなことを直接言われたわけではないのですが、視線がなんとなく痛かったのを覚えてます。
私はウェーイ系でもない質素な学生だったので、そのような視線に耐えられず、授業によってはノートを使用するということをしていました。
3.キャンパスに電波が届かない
これが一番致命的でした。
キャンパスの大部分でWILLCOMの電波が届かなかったのです。
単にノートを取ったりするツールとしてだけで利用するなら、必ずしも電波がなくても平気ですが、私は普通に携帯としても使っていたわけです。
そうなると電波が届かないのは致命的。
当時付き合っていた彼女から電話に全然出ないだの、メールの返信が全くないなど怒られることもしばしば。
端末としてはかなり好きな部類だったのですが、当時の私の環境では携帯としての最低限の機能を享受できないとの判断のもと、次の端末を探すことにしました。
HT-03Aの話
Androidとの出会い
電波が届かないことが一番のネックだったため、キャリアを変更することにしました。
私は元々docomoを長いこと使用していたので、その時もなんとなく「やっぱdocomoかな」と思ってました。
docomoは電波繋がることは友達の携帯で確認済みでしたし。
しかし、私はWILLCOM03を使用してからスマートフォンの魅力に取り憑かれたわけでありまして、普通のガラケーではつまらないと考えるようにもなってました。
そんな時にであったのがHTCより発売したHT−03A
日本で初めて発売された記念すべきAndroidです。
前項にも書いたように、そもそも当時はスマートフォンに対する認知度が非常に低かったため、BlackBerryやWindowsならまだしもAndroidって何?という感覚。
同じ時期にdocomoからT−01AというWindows Mobileも発売されていたんですが、まだ大ディスプレイに慣れる前だったので異常に大きく感じたため見送り。
www.nttdocomo.co.jp
そこで白羽の矢が立ったのがHT−03Aでした。
コンパクトなサイズがとても良かったですし、何よりもGoogleのストアからアプリを色々とインストールすることが可能というシステムが非常に魅力的に感じたので購入を決意しました。
世界が広がった瞬間
Androidというプラットフォームに触れた瞬間に「あ、これはやばいぞ」と思いました。
今まで使っていたガラケーやWILLCOM03は多少ソフトウェアを追加することはできても、カスタマイズできる範囲が狭かったんですね。
だけどHT−03Aならいくらでもカスタマイズができるし、無料ソフトで溢れてるわけです。
まだ日本では知名度0に等しかったAndroidですが、私は周りの人間にAndroidの布教をよくしてました。
その度に「それiPhone?」と言われたものですが…
色々と大変な端末だったけど一番楽しかった
とにかくAndroidは触っているだけで楽しかったです。
Android黎明期ということもあり、今ほど世の中にあまり情報が出回ってない状況で、自分がやりたいカスタマイズ方法を探し当てるのはある種の宝探しのようでした。
HT−03AはCPU性能が低かったりRAMが192MBしかないこともあり、アプリを複数開くとすぐに動作が重くなったりクラッシュしたりするのが日常茶飯事でしたが、それをどうにか解決するために四苦八苦するのがまた楽しかったです。
root権限を取得したり、カスタムROMを導入したりなど。
昨今のスマートフォン事情からすると「よくそんなスペックでAndroid動いてたな」と思うかもしれませんが、当時はこれしかなかったので、とにかく改良するしかなかったわけですね。
不便な状態でも「自分で良い方向へ改良できる」というのにハマってしまった感じはありました。
そしてガジェット沼へ…
HT−03Aを購入してからは完全にガジェット沼にはまりました。
2ヶ月〜3ヶ月のスパンで新しい端末を探してましたし、タブレットが出始めてからはそっちにも手を出してしまったので、どんどん端末が増えていきました。
実際に生活には必要ないことをわかっていながらも買ってしまう沼まっしぐらです。
物凄いスピードで端末がスペックアップしたり、AndroidOSの性能が上がっていったりする中に自分がいる感覚はまさに「乗るしかないこのビッグウェーブに」というもの。
ちなみに今この記事はiPad Proで書いているんですが、この環境があるのもWILLCOM03やHT−03Aを購入してITの可能性を感じ、その世界に興味を持ったからこそだと感じています。
今はちょっとガジェット熱はちょっと落ち着いてますが、またブレイクスルーが起きれば買いあさるかもしれません。
優等生端末ばかりなので変態端末を出して欲しいんですけどね…
Medias Wみたいな。
私の人生を変えたこの2つの機種は今でも捨てずに保管してます。
ITって楽しいね。