先日、国立博物館で開催中のラスコー展へ行ってきました。
特別展「世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜」
元々世界史オタクというか古代史とか遺跡が好きなので美術館や博物館にはよく行くんですが、今回久々に上野へ行きました。
アルタミラとラスコー
世界史を勉強する際に必ずと言っていいほど出てくるワード「アルタミラ・ラスコー」
同じような紹介のされ方をするのでそもそも2つの違いはなんなのかという部分まで突っ込んで勉強することは無いと思います。
ちなみに世界史受験の方はこの2つ違いについての問題ってちょくちょく見かけると思うので覚えておくと良いかと思います。
私も某大学入試問題で出されたような記憶があります。
アルタミラはスペイン北部の洞窟でラスコーはフランス西南部にあります。
アルタミラの方が若干年代としては古いようですが、どちらも旧石器時代~後期旧石器時代に作られた洞窟とのこと。
今回のラスコー展はその名の通りラスコー洞窟の内部や出土品などを中心に展示物があります。
ラスコー展の見どころ
ラスコー展の見どころとしてはまず最初のエリアに洞窟内を3Dで復元した模型が置いてあるところ。
洞窟内のどの部分にどのような壁画があり、どのような出土品があったのかというが可視化されているので、単純に「はー、色々出土品あるなあ」という楽しみ方だけでなく、洞窟内部の様子などと照らし合わせて当時の人がどのように暮らしていたのか、どのように洞窟を利用していたのかというのがわかりやすく解説されています。
そして、最初のエリアや出土品エリアを抜けると洞窟内部を再現したエリアがあります。
ちなみにラスコー展は結構写真撮影OKの場所があり、この洞窟内部再現エリアも撮影可能となっております。
エイリア内部はライトアップ→消灯→壁画が浮かび上がる→ライトアップという設定を繰り返しているので、明るい時に写真をパシャパシャと撮って、暗くなったら当時の人と同じような感覚で壁画を見るという2通りの楽しみ方ができます。
写真をちょっと載せると中はこんな感じ
壁画はバッファローの絵が多いかったです。
写真ではなかなか伝わらないと思いますが、この壁画は直接見るとエリアの演出も相まって非常に幻想的です。
暗くなって絵が光るシーンはやはり光量がなさすぎて撮影できませんでした。
さすがにフラッシュを使うのはマナー的にちょっと駄目だと思いますし…
α7Sシリーズ並の高感度耐性があるカメラだったらできたのかな。
壁画エリアを出るとこんな展示物も。
オオツノジカらしいです。
現在世界最大と言われているヘラジカと同じかそれ以上のサイズ感。
こんなのがウロウロしてたらちびる。
一通りラスコーの展示物が終わると最後の方に日本の旧石器~縄文時代くらいまでの出土品の展示や時代背景の説明などもあります。
個人差はあるでしょうが全部を見て回るのに約1時間程度でした。ビデオを最初から最後まで観たり、説明文をじっくり読んだりしたらもっと時間かかるかもしれません。
ラスコー展は2月19日まで開催しているのでお時間のある人は是非。
ラスコー展に行って思ったこと
ここからちょっと話は脱線。
ラスコー展に行ったら色んなこと思い出したり感じたりしたのでそれについて雑談です。
PSゲームの名作【太陽のしっぽ】
ラスコー展を回っている時に「太陽のしっぽそのままの世界観だな」ふと思ってしましました。
壁画に描かれている動物たちとか、当時狩りに使っていた出土品とかを見れば見るほど太陽のしっぽ。
今でこそオープンワールドのゲームは主流となりつつありますが、太陽のしっぽもオープンワールドゲームで当時としては珍しい存在でした。
いきなりフィールドに放り投げだされて「マンモスの象牙で塔を作って太陽に届かせて」という漠然としたミッションのみ。
フィールド上に象牙の塔を積み上げていく場所が用意されています。
食事をしないと餓死してしまうのでそこらに落ちている野草とかムシャムシャしながら狩りのための武器を作ったりなど、今思えばゲームとしての完成度はかなり高かったのではないでしょうか。
ふらふらと探索をしているうちに、サーベルタイガーやバイソン、マンモスと遭遇してしまった時の絶望感は未だに覚えています。
肉も欲しいので決死の覚悟で突撃するんですけど最初はすぐに反撃で死んじゃうんですよね…
身体能力も低いし武器も弱いし。
ラスコー展観てる時に原人の「オウッ!オウッ!」という叫び声が頭のなかでフラッシュバックしました。
食事の内容によってキャラのどの項目が成長するかとかが変わってきますので、自分のキャラをどのような方向性に育てたいかによってプレイスタイルが変わりましたし自由度は結構高かったです。
家族(残機)もいますので、プレイしているキャラが寿命や何かしらの原因で死んでしまったら次のプレイキャラを選んでまた象牙の塔を作るべく活動を始めます。
エンディングもマルチエンディングとなっており、その内容も哲学的なものからホラー的なものまで多々あるのでやりこみ度もあります。
ちなみにPlayStation Storeのゲームアーカイブスで購入することができます。
価格は¥617円
※ブログ執筆時
太陽のしっぽ WILD・PURE・SIMPLE・LIFE PlayStation Store
当時はなんとなくプレイしてたけど今やったらまた違う視点で楽しめそう。