単焦点が3本分含まれているズームレンズ
SIGMAの変態レンズこと24-35mm F2
今年の秋前くらいに購入してから描写や単焦点並みの解像度があるこのレンズはメインレンズになりつつあります。
ちょっと前にレビューでも書いてますが、重いことは事実ですがその代わり出てくる写真に関してはズームとは思えない画質ということでかなり満足する買い物となりました。
ちなみにSIGMAのArtレンズは価格とかサイズとか抜きにして画質を追求したモデルということをSIGMAの山木社長も過去のCP+で言ってましたし、まさにこのレンズはThe Artレンズという代物。
私がこのレンズを購入した目的というのが24mm・28mm・35mmの単焦点を3本揃えるよりも安価だし、その焦点距離内だったらレンズ交換が不要になるということに魅力を感じたというものです。
これからこのレンズを購入検討する人もおそらく同じ理由でしょう。
じゃないとこんな重いレンズ買いませんし。
このレンズのレビューを見ると24-35mm単品の写真を作例としてあげて「単焦点並み!」とレビューしているものは多いのですが、単焦点レンズの比較というのはあまりありませんでした。
ということで、Nikonの28mm F1.8を使ってSIGMA 24-35mm F2と比較をしてみました。
各レンズのスペックに関してはこちらからどうぞ
Nikon 28mm F1.8
www.nikon-image.com
SIGMA 24-35mm F2
www.sigma-global.com
画像比較
撮影環境はどちらのレンズも設定を固定にして撮影しております。
ホワイトバランスはオート、JPEG撮って出しです。
比較①はF10 ISO100 SS1/100
比較②は絞り開放(SIGMAはF2.0 NikonはF1.8) ISO100 SS1/250
比較①
SIGMA 24-35mm F2
Nikon 28mm F1.8
F10まで絞ったからか、どちらもパキッと写っています。
若干Nikonの方がコントラストが強めに出ていて写真全体が引き締まって見えます。
等倍比較
比較①-①
まずはピントを合わせた手前の建物の窓を見てみます。
左:SIGMA24-35mm F2.0
右:Nikon28mm F1.8
どちらも良く解像されていますが、気持ちSIGMAの方が建物の模様がはっきりと写っているような…
正直どちらも良く解像されているのでここまで拡大なんかしない限り差は無いと思います。
比較してみて
SIGMA自らが「24mm、28mm、35mm単焦点を1本に」と謳っているだけの事がある結果となりました。
比較してみてNikonの方が若干端まで解像されているとか、ボケ方がなだらかだとか書きましたが、SIGMAはズームレンズですから。
ズームレンズでここまで単焦点レンズと戦えるのであれば、ある意味SIGMAの勝ちなのではないでしょうか。
当然、単焦点が好きな方には向かない代物かもしれませんが、単焦点並みの解像度でズームもできるという利便性はなかなか替えがきく物ではありません。
単焦点レンズのような軽さは犠牲にしてもレンズ交換を省きたいという方にオススメです。
今回の比較で②の方はNikon28mmと揃えるために焦点距離も28mmに設定しましたが、実際ポートレート撮影をする時は35mmという選択肢も使えるので風景からポートレートまで本当に幅広く対応力のあるレンズだと感じました。
ちなみに先日行われた2016年のコミケはSIGMA24-35mmと85mmF1.8で挑んだんですが、撮影は殆ど24-35mmの方ばかり。
というのも、コミケの撮影場所って人がいすぎて混みまくってるので85mmとかそんな中望遠の焦点距離で撮影するのが困難なんですよね。
多分50mmでも結構厳しいかも。
バストアップだけに絞って撮影するならいいかもしれないけど。
こういうコミケのような撮影場所が上手く確保できない撮影っていうのはズームレンズが定石なんですが、私は標準ズームで24-70mmF2.8とか高くて買えてないし、24-120mmF4だとポートレートでは明るさがちょっと足りないんですよね。
でも単焦点レンズだとレンズ交換の暇が無い可能性が高いし…
だからSIGMA24-35mmF2という選択肢を選べて良かったです。
コミケでの撮影はこんな感じ
※クリックすると拡大します
34mm F2.0 ISO100 SS1/4000
35mm F2.0 ISO100 SS1/2500
27mm F2.8 ISO100 SS1/1600
このSIGMA24-35mmはこれからもコミケで大活躍しそうなレンズです。
他の展示会系はもっとコンパニオンの方とかから距離ありますし、24-70mmが良いんだろうなあ。
でもそれよりも先に超望遠レンズが欲しい…