ホラー番組減りましたよね
90年代〜2000年代初頭にはオカルトブームということもありホラー番組が多くテレビで流れていましたが、最近はめっきり見なくなってしまいました。*1
おそらくホラーというものに対する嫌悪感などもありクレームも多かったんでしょうね。
わからなくはないですが、ホラー好きとしては世知辛い。
そういうわけでルーティンワークのようにNetflix・dビデオ・hulu・Amazon プライムビデオをあさっているわけですが、先日Amazonプライムビデオで面白そうなドラマを見つけました。
海外ドラマではホラー系は未だに根強い人気があるのでコンスタントに最新作が出てくくるのですが、日本のホラーに関しては映画もリリースは少なくドラマではほぼ皆無です。
なのでこれを見つけた時に結構テンション上がりました。
「デッドストック〜未知への挑戦〜」とは
デッドストック〜未知への挑戦〜とはテレ東で深夜帯にやっていた番組のようでした。
当時は全然気がついていなかったので観てませんでしたが、実は結構観ている人多いでしょうか。
ちなみにストーリーはこんな感じ↓
2016年テレビ東京の社屋移転で発見された
テープ倉庫の開かずの間。
そこに眠るのは、ワケあり番組の未確認素材だった…!
引用元:公式サイトより
設定の中にリアルのテレ東の状況を入れてくるのとか好き。
内容は基本的に一話完結で話は進み、その時々で取り扱う題材が変わるという形です。
出演者は村上虹郎、早見あかり、田中哲司がメインキャスト。
そして妙に楽曲が良い。
ED:UA 「Moor」
特にOPはノリノリになる。
一話完結だけではなくドラマ全体を通して語られる2軸構成
一話完結ということで話は非常にサクサクと進みます。
しかし、ただのオムニバスではなくドラマ全体を通して一貫するストーリーも各話に散りばめられているので、視聴者としては2軸で話を楽しむことができます。
それぞれの話で取り上げられるテーマはもちろん、回を重ねるごとに主人公周辺で出てくる不穏な空気はワクワク感がありました。
全話を通しで観た感想
途中で投げ出すことなく全話を観たわけですが、タイトルの〜未知への挑戦〜という副題の通り、出演者・制作陣が挑戦していると感じました。
主人公のいる環境がテレビ業界ということもあり、現在のテレビ業界が抱えているジレンマや不満感・閉塞感などにも言及している場面が多々あり、多分このドラマ業界では結構人気あるんじゃないかなと思うレベル。
僕自身はテレビ業界とは全く関わりを持ったことはありませんが、いち視聴者としてもテレビの衰退となぜ言われているのかとか、面白い番組がなぜ減ったのかなどは肌で感じている部分はあるため、自戒も込めてなのかある意味自虐的にテレビを批判している姿は「攻めてるなー」と思わざるをえません。
その最たるものが最終話。
主軸となるストーリーは10話で完結しているので「ん?11話ってなにやんの?」と思いながら観たのですが、なんと中身はドキュメンタリー。
テレビとは何か。
真実とはフェイクとは何か。
テレビは何を伝えられるのか。
など、かなりメッセージ性の強い構成となっています。
そしてドラマないで本物のドキュメンタリー映画の監督(森達也)*2も登場しており、実際に11話は森達也さんがメガホンを取って本人も出演してしまっています。
ホラードラマ観てたと思ったらドキュメンタリーでしたってなかなか無いのでは。
テレビ業界にいる方はもちろん、コンテンツを享受する我々一般視聴者も上記のように「目の前で起きていることはなんなのか」「本当ってなんだろう」と考えさせられる一面が「デッドストック〜未知への挑戦〜」にはありました。
攻めるテレビ番組をもう少し観たい
「最近のテレビはつまらない」と言われてかなりの年月が経ちますが、やはり昨今の表現規制のことを考えると、どうしてもネタが薄くなりつまらない内容になってしまうというのは仕方のないことなのかもしれません。
しかし、今は昔と違ってネット配信という手段も選べるようになりました。
ネット配信ではかなり攻めた内容でも配信元がOKを出せばリリース可能なので、今後は今以上にネット配信型限定のドラマなどが増えていくかもしれません。
海外ドラマでは既にNetflix限定ドラマが数多くありますが、日本国内のドラマに関しては今のところあまり確認はできていません。
バラエティやドラマに対して面白く感じないことに寂しさを覚えつつNHKがヘビーローテーションされているこの状況がありますので*3色々と攻めている番組がもっと増えていけば嬉しいなと思う次第でございます。