先日オールドレンズデビューを記事にしましたが、少しづつヘリオスの写真が貯まってきたのでここらで使い心地などをまとめます。
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使い心地
フォーカスリング
オールドレンズだし、そもそもAFついていないレンズなので、当然ピント合わせはMFで行うこととなります。
HELIOS 44M-44のフォーカスリングはそこそこ固く、じっくりとピントを合わせる感覚。
特段引っかかりなどはなく、スムーズに動かせますが「ヌルー」っと回ります。
ピント合わせと絞りの関係
HELIOS 44M-4はF値を絞っていくと、ファインダーから見える光景も一緒に暗くなっていきます。
そのため、ピント合わせをするときはF2の開放状態にして、ピントが合ったあとにF値を調整するという工程が必要になります。*1
HELIOS 44M-4はオールドレンズのため、ファインダー内で現在のF値がいくつなのかわかりませんので、どのくらい動かしたら目的のF値になるのか事前に確認をしておきましょう。
オールドレンズやMFレンズを多用する人からすると、今更何言ってるんだ感があると思いますが、普段はバリバリAFレンズのみですし初オールドレンズだったわけで、使い始めは結構これで苦労しました。
D750とD500で使用する際の注意点
私は今回のヘリオスが初オールドレンズということもあり、オールドレンズの勝手をあまり知っていないということもあるのでしょうが、少なくともD750とD500(多分レフ機全般でしょうか)で使った感じでは露出がかなり狂います。
そもそもオールドレンズでMF撮影するんだからISOオートとか使ってサボるなよって自分でも思うんですけど、街をうろうろしながらスナップすると明るい場所から暗い場所に移動したり、外部の光量が変動することが多々あります。
そのためいつもスナップをする時は絞り優先かマニュアルでISOオートにするのが個人的には鉄板設定なのですが、ヘリオスに関してはISOオートがかなり暴走するので結構撮り直しをします。
というのも測光モードでマルチパターン測光を選べずに中央部重点測光になるので、被写体が中央にない場合は当然のことながら関係ない部分*2の明るさに引っ張られてしまいます。
測光モードの切り替えも反応しないので多分中央部重点測光だけなんだと思うんですよね。
アダプタも関係してるのかな。ちょっとよくわかりませんが。
作例
使ってみた感想
オールドレンズ面白い
よく「このレンズには味がある」というコメントを聞きますが、たしかにそんな気がします。
最近のレンズはキットレンズでも優秀なものが多く、開放からカリカリ写って解像度を重視している傾向があるので、あえてふわふわ甘々の描写というのは面白さを感じるわけです。
それを「味」と言うべきなのか「レンズ性能が低いから」と言うべきなのかは悩みますが、たまに遊びで使う分には十分楽しめます。*3
開放はふんわりとした描写になりますが、F5.6〜F8位まで絞ると結構カチッと写すこともできるので、なんでもかんでもふんわり写るわけではなく、撮りたい作風に合わせて適宜絞りを変えることが必要になってきます。
また「数十年前のレンズを未だに使っている」という感覚を楽しむのもオールドレンズの魅力の一つかもしれません。
当時のレンズ設計の背景や、今までどんな人が使っていたのかを考えると、自分の手元にあること自体に軽く感動を覚えることがあります。
α7シリーズが欲しくなる
オールドレンズを買うと私の持っているD750やD500のような一眼レフよりもEVFが搭載されているカメラが欲しくなります。
個人的にはEVFの方がはるかにMFのピント合わせが楽ですし、なによりピーキングのような補助機能もあるので、俄然欲しくなるわけです。
日中の明るい時間なら大丈夫ですが、夜のスナップではピント面全くわからなくなることもしばしばありましたので、夜でもHELIOS 44M-4のぐるぐるボケもっとやってみたいなと思うとEVFのカメラが必須。
こういう時にα7シリーズは強い味方で、マウントアダプターつければほとんどのマウントレンズを使うことができますし、上記のようなMFをし易い環境が整うので、めっちゃほしい。
かなりほしい。
今年はα7RⅢ発表しましたし、来年あたりにα7Ⅲを出してくれないかなと淡い期待を持っています。
Nikonからもフルサイズミラーレスの噂はちらほら聞きますが、ソフトウェアがどんな感じになるのか未知数なので、素直にEマウントへ投資したほうがいいのではとか思ったり思わなかったり。
出たら結局Fマウントのフルサイズミラーレス買う気もしますが。
Eマウントは純正レンズが高いからちょっと二の足を踏んでるんですよね。
SIGMAのMC-11と組み合わせること前提にSAマウントでレンズを揃えて、sd Quattroも合わせて買ってしまうという手もありますが、業が深いですね。
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