Nikonから発売された最新の広角レンズ
広角のNikon
Nikonは昔から「Nikonは広角レンズが得意」ということを言われています。
実際広角レンズのラインナップはそこそこ揃っており、描写なども素晴らしいので風景写真家・星景写真家から愛用されているレンズが多数あります。
人気のある広角レンズは例えば
AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
www.nikon-image.com
AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
www.nikon-image.com
AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
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AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR
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このあたりのレンズが愛用している人が多いレンズですね。
F1.8シリーズの多焦点は写りが良いのに手頃な値段なので非常に人気のあるシリーズです。
ちなみに28mmに関しては今回ご紹介する10-20mmと一緒にF1.4が発表されました。
AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED
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切れの良いピント面の描写と広角なのにかなりボケ表現の幅が広いのでお金があるなら買いたいレンズ。
お金があるなら。
みんな大好きフォトヨドバシのレビューは下記のリンクからどうぞ。
安価な広角レンズとして登場
同日に発表された広角レンズは全部で3本あります。
AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED
このレンズはなかなか面白いレンズ。
魚眼の写り方には円周魚眼と対角線魚眼の2種類があって、レンズの構成によってどちらの写り方になるのか決まります。
しかしこのレンズはFXフォーマット時は円周魚眼と対角線魚眼の両方の写り方が楽しめる仕様となっているのです。*1
ナノクリ・防塵防滴構造・防汚性と揃っているので環境が良くないフィールド系の撮影で力を発揮しそうです。
ある意味今回の発表で触手が一番動きそうになったのがコレ。
AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED
このレンズは先ほどフォトヨドバシのレビューなども載っけましたがとにかく描写重視というレンズ。
お高いですしね。
28mmという画角はスナップで好きな画角なのでこのF1.4も気にはなるんですけどSIGMAの24-35mm F2とも焦点距離的にバッティングしちゃうし悩ましいところ。
欲しいレンズではあるけど現時点での優先順位は少し低めのレンズ。
レンズで言えば超望遠レンズが今欲しいので。
SIGMAの100-400mmのライトバズーカとか。
AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRのスペックとか使用感
外観・重さ
最初触った時の印象は「小さっ!そして軽い!」というもの。
本当に軽いです。
これ広角ズームレンズ?と疑問に感じるくらい。
他のレンズと比べるとこんな感じです。
※左からnikon 10-20mm・nikon 24-120mm・sigma 24-35mm
こうして比べると改めて小さいですね。
ちなみに長さは73mmで重さは約230g。
めっちゃ軽いです。
レンズを装着しても重さをほとんど感じません。
小さくて軽いので気軽なスナップレンズとして扱いやすいです。
ただ、D500のように大きいサイズのボディに装着するとどことなくチープさが漂いますので、D3000とかD5000シリーズに装着すると全体のバランスが良く見えるかもしれません。
触り心地
軽さを実現したためかレンズ全体がプラスチッキーな作り。
チープといえばチープですが値段を考えると相応の作りとなります。
重厚感・質感重視の人からすると使用している時の充実感は少ないかもしれません。
こればっかりは店頭などで実際に触ってみて、自分にとって許容できる範囲なのか確かめてみるのが一番です。
外観・重さの項目でも書きましたが、D500・D7500あたりのカメラだと、カメラとレンズの質感のギャップが激しくなるので、D3000とかD5000シリーズだと全体のバランスが良くなると思います。
注意点とか
自分のカメラがAF-P対応か確認
このレンズはAF-Pを採用しているので一部のカメラでは使用できない可能性があります。
デジタル一眼レフカメラのD4シリーズ、D3シリーズ、D2シリーズ、D1シリーズ、D800シリーズ、D700、D610、D600、D300シリーズ、D200、D100、D90、D80、D70シリーズ、D60、D50、D40X、D40、D7000、D5100、D5000、D3200、D3100、D3000、およびフィルム一眼レフカメラでは使用できません。
このレンズをD5500、D5300※、D3300※でお使いの場合は、カメラのファームウェアを最新版にバージョンアップしてください。D5300・D3300は、「AF設定時のフォーカスリング操作」メニューによるM/Aモードの設定(有効/無効)や、マニュアルフォーカス時のフォーカスリング端点警告表示機能は非対応。
安いと思って購入に踏み切る前に自分のカメラが対応しているか確認してから購入しましょう。
AF-Pだとこのあたりの制限があるので困る人多いそう。
作例
適当に作例を貼っていきます。
広角レンズならではの写り方ですね。
使っていて非常に気持ちが良い!
広角レンズだとどうしても縦位置で撮りたくなるので気がついたら半分くらい縦で撮影してました。
奥行き感が出てきて楽しい。
F4.5-5.6ということであまりボケ感は期待できないですが、結構寄れるレンズなのでギリギリまで寄って開放にすれば被写体とのメリハリを付けることも可能です。
超広角レンズということもあり基本的には絞って使うことを想定しているでしょう。
F8-11位まで絞ると全体がキリッと写るので「寄ってぼかす」「暗くて絞りを開けたい」という理由がない限り絞って撮影することをおすすめします。
ちなみに最初の2枚はボディで歪み補正とか設定し忘れていたやつなので、湾曲の仕方とかはあまり参考にならないかもしれません。
実際歪み補正を使うともっと真っ直ぐ写ります。
まとめ
今回発売されたNikonのAF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRは「買い!」です。
広角レンズというと比較的大きく価格も高いレンズが多いので、安価な価格帯で超広角域を楽しめるのは非常にユーザーファーストなレンズだと感じました。
広角の撒き餌レンズ的なポジションでしょうか。
今まで超広角域の描写を味わったことのない人はこのレンズを使用することできっと14-24mmが欲しくなるんですね。
わかります。
今回はD500で撮影しましたがD7200のように画質に定評のあるカメラで撮るとまた一味違う描写になってくれそうです。
「安いだけあって描写が良くない」という意見もありますが個人的には価格のわりに十分すぎるくらい写してくれると思います。
もっと画質を求めるならステップアップとして最初に紹介したようなレンズ群に手を出せばいいので。*2
小さい・軽い・安いの三拍子が揃っているこのレンズはとりあえず一本持っていて損はないというレンズに仕上がっていると思います。