鎌倉流鏑馬撮影をする時の注意点とか場所取り・使用カメラ・レンズ・設定諸々について

流鏑馬といえば古来から行われている神事の一つですが、まだ日本でも行われている場所がいくつかありあます。

その中でも鎌倉の鶴岡八幡宮で行われる流鏑馬は毎回結構な人数がくるわりと有名どころでもありますので興味のある方も多いのではないでしょうか。

私自身流鏑馬撮影は鶴岡八幡宮で2回ほど行いましたが、2回行ってようやく要領を得たと思ったので、注意点や使用したカメラやレンズとかも含めてご紹介したいと思います。

流鏑馬を上手く撮影するには

場所取り

まずは場所取りが一番大切です。

鶴岡八幡宮の流鏑馬はかなり多くの人が来るので、流鏑馬が開始始まる30分前に現地に着いたところで良いポジションは全て埋まってしまっています。※1もっと言えば撮影目的じゃなくてもよく見えない場所しか残っていない

流鏑馬はだいたいいつも14時か15時に開始するのですが、可能であれば昼前には現地に着いていたいところです。

※追記
※2019年は13時より流鏑馬をやる予定とのこと。

でも毎年そうなんですけど、時間通りに開始された記憶がありません。

だいたい30分~1時間遅れて開始されます。

 

 

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年によっては若干エリアの区域が違うかもしれませんが、一応私が行った時は図のような分け方でした。

まず的は全部で3つあります。

そして一般席は全部で4つのセクションに分かれます。

一の的の少し左(①)

鶴岡八幡宮の中央通りにロープを引いて作れた即興スペースが2つ(②)(③)

そして記者席などもある第三の的の左側(④)

弓を引いてる写真を撮りたいと思ったらポジション取りとしては的の少し左側にいないといけませんので、必然的に③は外れます。

①、②、④のどれかにポジション取りしましょう。

ただし①と④はあまり記者席に近い位置だと記者席と的が被ってしまい逆に何も見えなくなってしまうので、自分の持っているレンズの焦点距離と相談をしながら記者席の被らない位置を探しましょう。

記者席の方は仕事なので当然良いアングルを確保してますし、カメラだけでなく動画機材も一緒に記者席にあるため、記者席の隣というのはほぼ撮影不可です。

真横を通り過ぎる瞬間だけ流し撮りでいけるくらいでしょうか。

かなり厳しいですけど。

まあ真ん中くらいにいれば多分記者席と被らないです。多分。

一番障害物なく撮影できるの②のポジションなのでここは毎年熾烈な争いが起きます。

ガチ勢は気合を入れて朝から鶴岡八幡宮に行ってください。

有料席ってどうなの

鎌倉の流鏑馬には有料席も設けられていますので、混雑を回避して流鏑馬を見たいという方は有料席という選択肢もあり。

この有料席は復興支援という元に販売をされており、リストバンドという形で配布されます。

気になる方はこまめに鎌倉市の観光サイトを確認してください。

こちらのサイトで販売開始や完売の案内が出ます。しかし、販売開始がいつも突然のタイミングなので上記のように定期的な確認が必要です。

しかし撮影という点では微妙かも

有料席はゆっくりと流鏑馬を楽しむという点においてはかなり良い選択です。※2一般席はかなり流鏑馬混みます。軽く地獄です。

しかし、良い写真を撮りたい(例えば弓を引いてるシーン)などを撮るということであれば一般席の方が良いかもしれません。

有料席は的と反対側にあるため、射手と同じ方向を見ることとなります。

そのため撮影をする時に射手の顔が隠れてしまうので射手の雰囲気も含めて写真に収めたいという場合には不利になってしまいます。

つまり顔を写しにくく背中側が写るということ。

例えば超望遠レンズがあれば解決できるかもしれませんが、角度的に厳しいかと思われますので一般席で撮影するのが無難かと思われます。

カメラ・レンズ

一回目の撮影時はNikonのD800とTAMRONの70-200mmという組み合わせで2回目はレンズは同じでボディだけをD500に変えました。

D800の連写のスピードはコマ4秒なので決して速くはないですが、流鏑馬撮影でもギリギリ対応することは可能です。

これはD800とTAMRONの70-200mm F2.8で撮ったやつですね。

この時は初めての流鏑馬撮影ということもあり、場所取り完全に失敗してまともに撮影ができませんでした(笑)

 

この2枚はD500にカメラを変えて撮影した時です。

場所取りに関しては多少失敗してしまったのですが、1年目よりはかなりマシな位置をゲット。

動体撮影もD500のAFのおかげで楽に撮影することができました。

ちなみに鎌倉の流鏑馬は三脚が禁止なので手持ちで撮影ができる機材を持ち出しましょう。※3禁止となっていても必ず三脚を使用している人がいます。結果的に撮影自体が禁止になってしまうこともありますので、必ずルールは守りましょう。

最近の望遠レンズは手ぶれ補正機能が搭載されているものがほとんどですが、手ぶれ補正の搭載されていない前の世代のレンズを愛用している人は自分のブレないシャッタースピードをしっかり把握していることが必要です。

今回の流鏑馬に関してはシャッタースピードをかなり上げるので実際手ブレが発生する事はまずないと思いますが、気になる人は保険として手ブレ補正搭載レンズを使いましょう。

レンズの明るさに関して

レンズに関してはできればF4通しかF2.8通しのレンズが好ましいです。※4あるいは更に明るい望遠単焦点レンズ。200mm F2.8とかだと焦点距離的にも良いかも

というのもこの後に説明をしますが、馬がかなり早いスピードで走るため暗いレンズだとISOが必要以上に上がってしまい、結果的にノイズの多い写真になってしまうかもしれないからです。

流鏑馬が始まるまで待ち時間も長いため、できるだけ軽いレンズで行けるならそれに越したことはありません。

焦点距離に関して

焦点距離はせいぜい35mm換算で300mm相当まであれば十分アップでも撮ることが可能です。

逆に気合い入り過ぎて100-400をAPS-Cにつけるとか200-500mmのような超望遠レンズを使うと、少し引きの絵が撮りにくくなるためあまりおすすめできません。※5望遠の圧縮効果大好きなんだ!という方は超望遠レンズで撮影して問題ないと思います。とはいえ、上記のようにかなり会場は込みますので、超望遠のようにサイズが大きいレンズはちょっと迷惑になる可能性が高いです。

去年はD500にTAMRONの70-200を着けて撮影していたので35mm換算では105-300mm相当でしたが、行列全体を撮るための引きの写真が画角の関係上かなり窮屈に感じてしまいました。

感覚的にはフルサイズで70-200を使うか、広角〜標準用と望遠用でボディを2つ持っていくのがベターかと。

ボデイが2つ無いからレンズ一本で済ましたいという方は各社が出しているF4通しの標準ズームレンズをAPS-Cに着けるなどして、標準域から望遠域まである程度対応できる体制を作ると満遍なく色々な種類の写真を撮ることができます。※6こういう時はボディ2つ持っていくのが一番無難です。あとは自分の体力と財力の問題となります。

24-105や24-120をAPS-Cに着けると広角側を捨てることとなりますが、実際撮影中は広角側を使うことは殆どないため、広角側が35mm付近スタートでも問題はありません。

撮影設定

撮影設定は天気によっても左右されますが、鎌倉の流鏑馬を撮影しに行った2回とも曇り時々雨というコンディションだったため参考になるかわかりませんが、下記の内容で撮影を行っていました。

F4

シャッタースピード 1/1600~2000 

ISO 3200

ホワイトバランス オート

私は少し絞りたかったのでF4にしましたが開放で撮りたいという方はISOはもう少し下げることができると思います。

シャッタースピードは本当は1/2000まで欲しかったのですが、1/2000にするとISOが3200より上がってしまうためなるべく1/1600で撮るようにしてました。

ただ、私が撮影する時って結構天気が悪いこと多いので晴れていればISOはもっと下がるでしょうし、シャッタースピードは早くしてもOKかと。

あとフルサイズで高感度耐性強いカメラ&後からちょっとノイズ処理する前提であればシャッタースピードはガンガン早くして大丈夫だと思います。

ISOの設定も自分のカメラの性能やノイズを許容できるレベルが人によって違いますので、そこは自分で線引をそれぞれ行う必要があります。

ちなみに撮影モードはマニュアルにしましょう。

他のモードにしてしまうと撮影する度に露出が変わる可能性があるので、動体撮影などを長時間する場合は絶対マニュアルの方がいいです。

せめてシャッタースピード優先でしょうか。

フルオートや絞り優先だと写真によってシャッタースピードが変わってしまうという状態になってしまうのでおすすめできません。

気がついたら動体ブレを連発してたということも起こりうるので。

その他流鏑馬撮影のコツ

コンティニュアスAFを駆使する

動き者を撮影する時の基本となりますが、AFはコンティニュアスAFを使用するようにしましょう。

メーカーによって呼び方が違うのですが、だいたいAF-Cとかそんな感じの名前になっているはずです。

置きピンを使うという手もありますが、最初に記載したとおり三脚は禁止であるためAF-Cを使った方が色々楽かなと。

撮影したい画角や構図が完全に決まっている場合は玄人であれば置きピンで可能かと思いますが、普段からMFを使わない方だと無理にMF撮影することで失敗写真ばかりになってしまうかもしれません。

フォーカスエリアに関しては10点分以下ぐらいに設定をすると良いです。

流鏑馬が行われる場所は多くの人や建物がありますので、フォーカスポイントを無駄に広げてしまうと突然関係ない場所にピントを持っていかれることがあるので、できれば1点かその一段多いエリアに設定をするとちょうどいいかと。

縦グリを着けよう

縦グリが使えないカメラの場合はどうしようもないですが、もし対応しているのであれば縦グリ(バッテリーグリップ)はあると良いです。

とにかく連写をするのでバッテリーの減りは早くなるのでその対策ということもあるのですが、もし縦構図で撮影したいということであれば縦グリはほしい。

縦グリが無いと右肘を上に上げた状態で高速連写をする羽目になるので、自分が想定している以上に手ブレが発生する可能性があります。

あと長時間腕を上げっぱなしにするのは辛いですよね。

純正の縦グリは少々お値段張りますが、サードパーティ製もAmazonなどで数千円で販売されているため財布が気になる方はそちらをどうぞ。

ちなみに私はサードパーティ製で1年以上使っていますが、今のところ不具合は発生していません。

鶴岡八幡宮は流鏑馬以外も見どころあり

鎌倉の流鏑馬は有名ですが、実は流鏑馬は「鎌倉まつり」の中の一部です。

静の舞もおすすめです。

流鏑馬の日も流鏑馬が始まる前に色々な神事が行われるので、そこまで場所取りに必死でなければ催しを一通り見るのも乙。

また、鎌倉まつりは春と秋で年に2回行います。

もし見逃したとしても半年後にはまたチャンスがやってくるので焦らずに自分の参加しやすいスケジュールで楽しむといいでしょう。

流鏑馬撮影すると動体撮影が楽しく感じますよ。

皆さんで高速連写機を購入しましょう。

補足説明   [ + ]

1. もっと言えば撮影目的じゃなくてもよく見えない場所しか残っていない
2. 一般席はかなり流鏑馬混みます。軽く地獄です。
3. 禁止となっていても必ず三脚を使用している人がいます。結果的に撮影自体が禁止になってしまうこともありますので、必ずルールは守りましょう。
4. あるいは更に明るい望遠単焦点レンズ。200mm F2.8とかだと焦点距離的にも良いかも
5. 望遠の圧縮効果大好きなんだ!という方は超望遠レンズで撮影して問題ないと思います。とはいえ、上記のようにかなり会場は込みますので、超望遠のようにサイズが大きいレンズはちょっと迷惑になる可能性が高いです。
6. こういう時はボディ2つ持っていくのが一番無難です。あとは自分の体力と財力の問題となります。