パンケーキ美味しい
「パンケーキ」というワードを聞いて普通の人はカフェで出てくるようなパンケーキを想像すると思いますが、ことカメラを趣味としている人間にはいわゆるパンケーキレンズというものが頭に浮かぶと思います。
パンケーキレンズとはコンパクトで非常に軽量なレンズを指す名称で、各メーカーが比較的安価な設定で販売している単焦点です。※1Nikonに関しては現行品としてのパンケーキレンズに該当するものはありません。AI Nikkor 45mm F2.8Pというレンズがありますがこちらは既に生産が終了しています。ちなみにYONGNUOからパンケーキレンズが最近販売されたのでパンケーキ教の方でAFが欲しい方はそのレンズを買うしかないです。
私はスナップ撮影をすることが多く、外出する時は撮影をするかどうか分からなくてもカメラは持ちだすというスタンスでもあるため、あまり気合が入っていない時はなるべく軽量装備にするようにしてます。
でかい大きいカメラと大きいレンズだけだと精神的に手軽ではないので。
そうなるとパンケーキレンズの存在が重要になってくるので新しいマウントに手を出す時は必ずと言っていいほどパンケーキレンズを探します。
今回探したマウントはXマウント。
前回「登山用のカメラとしてX-T2を導入した」という記事を書きましたが、それだけで終わらせるにはもったいないのでお手軽スナップ機としても働いてもらおうかと考えました。
FUJIFILMにはパンケーキレンズが2つある
パンケーキレンズと呼ばれるような超コンパクトなサイズのレンズは各マウントに1つ〜2つほどあります。
FUJIFILMの単焦点は基本的に小さいのですが、その中でも特に小さくてパンケーキレンズと称されるのはこの後紹介する2つです。
XF18mmF2 R
このレンズは35mm換算で27mm相当となるため一般的なスマホとほぼ同じ焦点距離となり、スナップでは非常に使いやすい画角となります。
最短撮影距離が18cmと比較的よって撮影することができるため使い勝手に関してはかなり良さそう。
画質は周辺が甘いなど色々との声がちらほらありましたが、パンケーキレンズにそこまでの画質を追求するかということもあるので、作例を見た感じでは私的には許容範囲かなという印象です。
XF27mmF2.8
厚み約23mm、重さ約78gとFUJIFILMのレンズの中で最も軽量なレンズとなります。
35mm換算で41mm相当とこれまた好みの焦点距離。
人によっては40mmは中途半端で使いにくいと感じるかもしれませんが、私は過去にPanasonicの20mmを使用した時に40mmの程よい焦点距離がスナップで使いやすいと感じていましたので、この27mmは非常に魅力的。
写りに関しては割とカリカリに写る傾向があるので、モノクロ撮影で威力を発揮しそうです。
XF27mmF2.8を選んだ理由
結果的にXF27mm F2.8を選んだわけですが、その理由としては下記の3つ
・とにかく軽量なレンズがほしい
・40mmという画角
・カリカリ描写が好き
・たまたま中古で安く出てた
とにかく軽量なパンケーキレンズが欲しいと考えていたので微々たる差ですが27mmの方に最初から心は動いていました。
18mmは絞り環があるのでその分27mmよりも若干厚くなってしまうのでコンパクトさを求めるとなると27mmの方に軍備が上がります。
また40mmという画角を久々に使いたいというのも理由の一つ。
単純に40mmの画角が好きだからと言ってしまえばそれだけなのですが、自分の好きな画角の単焦点があるって結構ユーザーとしては得点高いと思うんですよね。
画角がないなら素直に諦めますが、あるなら使いたいという単純な理由です。
画質に関しても18mmでも十分良く写るとは思いましたが、27mmも絞った時にかなりカリカリに写るなと感じたので自分の好みは27mmの方かなと思ったことお大きかったです。
そしてたまたま中古で安く販売されているのを見つけてしまったことが大きかったです。
特に買い物の予定もなく新宿のマップカメラに行った際に27mmのレンズが2つおいてあり、一つは3万円前半(確か33,000〜35,000くらいだった気がします)でもう一つは26,000円と妙に価格差がある状態。
その2つの価格の違いを聞いたところ「多少傷があるようなので」と言われたのですが、2つを見比べてみてもほぼ違いはなく本当に少し擦り傷がある程度でした。
そして数分後に衝動買い的にお買い上げです。
ふらっとマップカメラに行ってしまったのが運のツキでした。
不用意に行くもんじゃないですね。
ちなみにX-T2に装着するとこんな感じです。
小さい!軽い!
もはやコンデジ
非常に可愛らしい外観となります。
XF27mmF2.8の欠点
AFの挙動が不安定になる時がある
このレンズはAFの動きが不安定になることが時々あります。
AF-Sでの使用ではそこまで目立ちはしませんが、AF-Cで使うとギュインギュイン音を出しながら途中でAFを諦める、あるいは微妙にAFがブルブル動き続けるという挙動をします。
これは元々AFが遅いレンズだからということもあるのですが、明らかにカメラボディのAF速度のレンズが追いついていないパターンなので、私はAF-S専用レンズとして利用しています。
AF-Sなら全く問題ありません。
AFの音が比較的大きい
最近のレンズは高速・静音というレンズが多いですが、このレンズはわりとAFの音が大きいので音を立てずに撮影をしたいという方には向かないかもしれません。
とはいえ、あくまで室内の静かな環境では目立つというレベルなので、外でスナップ撮影をする時は目立つことはないでしょう。
AFの音に関しては気にする気にしないというのは個人差による部分が大きいと思うので、実際に家電量販店で音の大きさを確認して自分の許容範囲か確認することをおすすめします。
寄れない
私にとって一番の欠点に感じた点かもしれません。
最大撮影倍率0.1倍、最短撮影距離34cmとテーブルフォトをする場合は結構険しいです。
画角が35mm判換算で41mmと50mmよりも若干広めに映るため体を後ろに仰け反らなくてもある程度テーブル全体の撮影は可能ですが、少しアップで撮りたいと思った時には「あれ?寄れないな」と感じてしまうでしょう。
パンケーキレンズなので当然持ち運びはしやすく、写りも良好とかなり完璧に近い形のレンズなのですが寄れないという部分だけが惜しかった。
最近だとCanonがRFレンズで35mm F1.8 Macroというレンズを出しましたが、これは個人的にかなり完璧なレンズ。
画角もサイズもちょうど良くて寄れるとか最高。
Canon強い。
FUJIFILM XF27mmF2.8で撮影をした写真
FUJIFILM XF27mmF2.8で撮影をした写真も何枚か載せたいと思います。
ボディはX-T2のみです。
モノクロ比率多すぎですね。
参考になりそうなものがあまりなくてすいません
ただどうしてもモノクロにしたくなるんだ…
少し弱点はあるけど十分美味しいパンケーキ
AF性能や寄れないなどの多少の欠点はありますが、あくまでも多少です。
目くじらを立てて「このレンズは最悪だ」と唸る程ではないですし、価格・写りなどを考えるとお釣りが来るくらいの出来だと思います。
寄れるっていうメリットを重視するなら18mm F2を買えば良かったのではという若干自問自答気味ですが、27mmを買って満足をしています。
やっぱりスナップでは27mmは使いやすいですし、なによりF5.6〜F8まで絞ると本当にカリッカリに写るので現像が非常に楽しみになります。
フジは単焦点がマイクロフォーサーズ並に小さいので他のレンズも欲しくなってしまう。
Xマウントの沼はもう目の前に来ている。
補足説明
↑1 | Nikonに関しては現行品としてのパンケーキレンズに該当するものはありません。AI Nikkor 45mm F2.8Pというレンズがありますがこちらは既に生産が終了しています。ちなみにYONGNUOからパンケーキレンズが最近販売されたのでパンケーキ教の方でAFが欲しい方はそのレンズを買うしかないです。 |
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