久々のレンズレビューです。
PENTAX KPを買った時に一緒に手に入れたPENTAX 16-85mmこのモデルは最近リニューアルされて、AFが速くなったり写りが良くなったりなどPENTAXレンズの中でも結構評判の良いレンズでした。
最近はF値が変動するタイプのズームレンズは使っていなかったので、最初ちょっと躊躇していましたが「とりあえず買ってみるか」という軽いノリで購入。
使用感
サイズと重量
サイズや重量に関しては一般的な標準ズームレンズと同等という印象です。
特に重くも無ければ軽くもない。
ただ、KPと組み合わせて使う場合はLサイズグリップが必須だと感じました。
更に縦グリがあれば完璧。
KP自体がボディ小さめなので、16-85を付けると重心がかなり前に持っていかれます。
縦グリで安定させると首からぶら下げていても違和感ないでしょう。*1
ズームリングやフォーカスリングもスムーズで非常に使いやすかったです。
ズームリングが少し固めですが、使い勝手には影響しないレベルです。
写りについて
このレンズを使って最初に思ったのは「結構シャープに写る」というもの。
16mm F8 SS1/640 ISO200
日常的なスナップとか風景写真向けレンズにピッタリで、F値を絞り込むとかなりクリアに写ります。
21mm F8 SS1/60 ISO6400
早朝の鎌倉です。
85mm F8 SS1/60 ISO400
ワイド側だけではなく、望遠側もそこそこシャープ。
60mm F4.5 SS1/30 ISO100
そこまで明るいレンズではありませんが、望遠側を使えばある程度ボケを活かした表現も可能です。
68mm F5.6 SS1/60 ISO3200
色も素直で好きです。
RAW現像しやすいし。
16mm F3.5 SS1/60 ISO400
適当スナップ
48mm F4.5 SS1/80 ISO100
散歩中の子に会いました。*2
こういう急なシャッターチャンスでも85mm(35mm換算127mm相当)まで焦点距離をカバーしているので本当に助かります。
他の標準ズームよりもう一歩近づけるという便利さは街でスナップ撮影をするとよく感じます。
75mm F5.6 SS1/320 ISO6400
PENTAX KPはAF性能が非常に良いので動体撮影もこなせます。*3
この写真は新潟のふるさと村という施設に行った際の一コマ。
furusatomura.pref.niigata.jp
結構激しい踊りだったんですがKPも16-85mmもしっかりピントを合わせてくれてました。
途中から見に行ったのでポジションはかなり悪く、正直ボツ写真ばかりでしたが、ボディとレンズの動体撮影でのポテンシャルを知れたことだけでも収穫かなというところです。
優等生なレンズ
購入してからしばらく使ってみて本当に「便利だなこれ」という結論に達しました。
レンズの設計もしっかり防滴構造なのでスノボとかにも安心して持っていくことができましたし、写りもシャープで現代のデジタルらしい絵を出してきます。
このレンズを購入検討する人はおそらく
16-50mmとか
www.ricoh-imaging.co.jp
17-70mm
www.ricoh-imaging.co.jp
SIGMAの17-50mmとか
www.sigma-global.com
多分この辺と悩むんじゃないでしょうか。
ただ、少なくともKPを使うのであれば16-85mmがおすすめかなと思います。
「ボケをとにかく出したいんだ!」という方は明るいのを選べば幸せですが、扱いやすいスナップ用レンズとしてだったらズーム域がそこそこ広くて写りが良いこのレンズが良いです。
あと、KPのように高感度耐性が強いボディだと多少F値が上がっても気になることはないので、夜景スナップでも明るいレンズ必要ないなって思っちゃいます。*4
PENTAXはレンズ設計が古いレンズが多いですが、このレンズは新しい部類に入るので、しっかり逆光にも強いコーティングもされています。
この1本持っておけばとりあえずある程度のことには対応できてしまうという非常に優等生なレンズに仕上がってます。
旅用レンズとして力を発揮しそうですね。