夜スナップ目的として購入したPENTAX KP
購入してから1ヶ月経ったわけで、昼夜・室内室外問わずある程度使いましたので、改めてPENTAX KPがどんなカメラなのか考えたいと思います。
高感度は結局どうだったの?
高感度に関しては概ね満足です。
以前最初のレビューで書いたように、RAW撮影中心の私としてはノイズ処理の恩恵を十分に受けきれていないという感想をいだきました。
しかし、それでもISO12800までは普通に使えますし、ISO25600までは緊急用としてはも使えます。
今までの環境ではISO6400が緊急用だったことを考えると随分撮影が楽になりました。
そのため、室内で動体撮影する時は明るいレンズでシャッタースピードを稼いで…という悩みが軽減し、ズーム率を重視しして多少暗いレンズでも良いかなーと思うほどになりました。
これはライブ撮影する人とかにも恩恵ありそう。
少なくともAPS-Cサイズのカメラの中ではトップレベルの高感度耐性があるカメラであることは間違いないので、ISOオートで場所や時間問わずに気軽に写真を撮りたいという人にはピッタリだと感じました。
フルサイズの高感度耐性があるカメラと比較して
今まではPENTAX KP単体で作例を見るというのが中心でしたが、先日とうとうdpreviewにKPのレビューが加わりました。
下記のImage comparisonにアクセスすると同じ写真でカメラを同時に4つまで比較する事ができます。
Image comparison: Digital Photography Review
これで改めてKPとDFやα7SⅡと比較するとやはりそこはフルサイズ。
若干DFやα7SⅡの方がノイズは少ないです。
しかし、比較した2つはフルサイズですし画素数も全然違うので、それでも同じ土台に立ってるPENTAX KPが異常なんです。
今まででは考えられない。
とうとうAPS-Cがフルサイズの高感度耐性に追いついたんだ。
手ブレ補正機構について
こいつ…ブレないぞ
PENTAX KPは高感度耐性にばかり目が行きますが、手ブレ補正機構が非常に優秀です。
元々PENTAXは手ブレ補正機構には力を入れていますが、その性能はKPでもいかんなく発揮されています。
ISOは上げようと思えば上げることができるけど、画質を考えるとなるべく抑えたいわけであります。
そのため、歩きながらスッとカメラを構えてすぐにシャッターを押す場合はISO高め、少し立ち止まって撮影できる場合は手ブレ補正に助けてもらってISOを抑えるという撮影方法の切り替えができます。
一般的にブレないシャッタースピードは焦点距離と同じか少し早めに設定すると良いと言われますが、KPの場合は半分以下位に設定してもブレずに撮影することができます。
この手ブレ補正は思っていたよりも恩栄受けています。
フルサイズにも手ブレ補正機構あるよね。
「手ぶれ補正だったらフルサイズで手ぶれ補正のレンズ使えばいいじゃないか」と思います。
私にもそういう考えが頭に過りましたから。
でも基本的に手ぶれ補正が付いているのってズームレンズなわけで、単焦点に手ぶれ補正が搭載されているレンズって本当に少ないんです。
SONYのα7Ⅱシリーズもボディ内手ぶれ補正ありますけど、私の今の所有機材の中にEマウント群はありませんし、なによりもまだα7系の操作感がしっくりこないというか…
ダイヤルとショートカットの割当が少ないんです。
KP買うまで夜スナップで使っていたのはD800とNikonの24-120mmという巨大な組み合わせだったので、それに比べたらKPとLimitedレンズの組み合わせでシステムを小さくすることができたので持ち運びとかも楽になりましたね。
マイクロフォーサーズじゃだめなの?
手ぶれ補正が強力でシステムが小さいカメラはマイクロフォーサーズで多く販売されています。
しかし、やはりネックだったのが高感度耐性。
以前PanasonicのGX8を使用していましたが、基本的にISOのMAX値は1600で緊急用で3200です。
それでも手ぶれ補正でISOを抑えるという撮影方法で何度もスナップ撮影しましたが、シャッタースピードを抑えているから動体ブレは防げずもやもやするという経験を何度もしました。
マイクロフォーサーズのレンズは開放から結構シャープなので、比較的F値は低めで撮影してましたけど、どうしてもそれでも限度はありますし。
システムは本当に小さく済むのでマイクロフォーサーズ好きなんですけどねー
仮にGX9とか開発されて、その高感度が化物みたいになったら購入検討しますが、現行マイクロフォーサーズの限界を体感したため今のところ私の用途には合わないという結論になりました。
バランスの取れたカメラであることは間違いない
正直な話PENTAX KPを触った後にCanon・Nikonの上位機種触ると後者のカメラの完成度の高さを改めて感じます。
KPの完成度が低いわけではないですが、どうしてもそこは大手2社に軍配が上がるかなと。
しかし、それでもPENTAX KPがバランスの取れたハイコストパフォーマンスの中級機ということには変わりありません。
コンパクトだし撮る場所や時間を選ばないで使えるので万能機としては非常に扱いやすいです。
多分このカメラはk-1とか他社カメラのフルサイズを既に持っている人のサブカメラとしては最高になるでしょう。
これ1台だけだと少し不満が出るかもしれません。
構成としては超高画素 or 超連写機 + PENTAX KPという組み合わせが使い易い。
そうなると次買うのは1桁機だよなーと思いながら毎日マップカメラを眺めてます。
D5欲しい。