あえてマイクロフォーサーズを選ぶ理由について

 

今回はカメラの話です。

 

今までフルサイズ・APS-C・マイクロフォーサーズを使った私ですが、現在の体制はフルサイズとマイクロフォーサーズの2機種。

 

そんな私がマイクロフォーサーズの魅力を勝手気ままに語る記事です。

センサーサイズについて

現在デジタル一眼のセンサー規格は主に3種類あります。*1

 

  • フルサイズ
  • APS-C
  • マイクロフォーサーズ

 

※比較用のためiPhoneで採用されているセンサーサイズも図に入れました。

 

フルサイズは各社最上位機種を揃えている規格なので高価なカメラが揃っています。
プロはだいたいこの規格をメインカメラとして使用していますね。

 

APS-Cサイズはいわゆるミドルレンジという領域で、アマチュアの方はもちろん、プロの方もこのサイズを利用することは多々あります。*2

 

そしてマイクロフォーサーズですが、3つの中で一番小さい規格であり、規格の特性上コンパクトなボディのカメラが多いです。

センサーの特徴

フルサイズ

一般的にセンサーサイズが大きくなればなるほどボケ感を生み出しやすく、高感度耐性もあります。

 

そしてダイナミックレンジが広いため、色調が豊かに再現できるため「綺麗な写真」を撮影しやすいです。

 

このダイナミックレンジが広いというのは非常にふわっとした言い方になってしまうのですが、RAW現像をする際は現像に耐えられる範囲が広いとも言い換えることができます。

 

耐性が強いということは自分の作品をより思い描く表現に近づけることができるとともに、失敗写真ともとれる写真をなんとか生き返らせることが可能です。

 

以上がプロの方がフルサイズを好む理由ですね。

 

単純にセンサーサイズのスペックとしてフルサイズが勝っているからです。*3

 

仕事で失敗をする可能性を少しでも減らすためにフルサイズを無難に選んでおきたいというのは心理的にも非常にわかります。

 

APS-C

このセンサーはフルサイズよりは小さいものの十分なボケ感も演出でき、かつ、ボディも比較的フルサイズと比べて安価なため、デジタル一眼デビューをするはこのセンサーサイズのカメラを選ぶことが多い傾向です。

 

焦点距離がフルサイズの1.5倍となるため、望遠レンズとの相性が良いため鳥の撮影やモータースポーツをよく撮影する人に好まれてますね。

 

カメラメーカー各社ともこのセンサーサイズのラインナップが一番揃っているので、選ぶのが楽しい反面色々と悩んじゃいます。

 

APS-Cはアマチュアだけでなくプロの方も使用することが多いセンサーサイズであるため、APS-Cサイズのフラグシップとフルサイズのエントリーモデルはたまにスペックが逆転してる時があります。

 

そういう時がユーザーとして一番悩む場面ですね。

 

ちなみにFUJIFILMはフルサイズは出しておらずメインはAPS-Cセンサーとなります。

 

APS-Cと中判という2つのセンサー運用は非常にバランスが良い気がします。

 

フルサイズセンサーを出している会社は中判センサーを出すとフルサイズとバッテイングしてしまうため、自社製品で食い合ってしまうので。

 

マイクロフォーサーズ

他のセンサーサイズと比べて小さいため、ボケ感はフルサイズと比べると小さく、高感度耐性も弱い傾向にあります。*4

 

しかし、最初に書いたように、他のセンサーサイズと比べて小さく、ボディだけでなくレンズも小さく設計しやすい特徴があります。*5

 

レンズサイズも小さいので持ち運びに便利です。

 

マイクロフォーサーズのメリットが持ち運びだけという点だけ見ると、人によっては「マイクロフォーサーズ選ぶくらいならフルサイズかAPS-Cのミラーレス機買うわ」っていう意見の人もいます。

 

こんな風に書いちゃうと「マイクロフォーサーズ選ぶ理由ないんじゃね?」と思ってしまいますが、弱点に目をつぶっても買いたくなる色々と良いところもあります。

 

マイクロフォーサーズを選ぶ理由

理由①:オリンパスとパナソニック両方楽しめる

マイクロフォーサーズはオリンパスとパナソニックの共同開発で作られたセンサーのため、両社のボディとレンズを共有できます。

 

他社ではメーカーが変わると基本的にマウント部分も変わってしまうため、いわゆるマウント替えをせざるを得ません。

 

私もSONYからNikonに変えた時にレンズ資産が一度0になりました。

 

マイクロフォーサーズは一度レンズを購入しておけば、例えばパナソニックを現在利用しているが、オリンパスから魅力的なボディが発表されたという時に、レンズ資産をそのまま使用できるので買い替えが楽というメリットがあります。

 

理由②:F値を低く設定しても被写界深度が深い

これは人によってはデメリットなんですけど、使い方によってはメリットにもなります。

 

被写界深度は浅いほどボケやすい絵が作りやすいため、ボケ感を重要視する場合はデメリットとなってしまいます。

 

マイクロフォーサーズはセンサーサイズの関係上で被写界深度が深いため、他のセンサーサイズと比べてボケ感が生まれにくいです。

 

でもそれはあまり絞らなくてもパンフォーカスしやすいということなんですよね。

 

全体にピントを合わせたい時にフルサイズではF値を結構上げるんですが、マイクロフォーサーズの場合はF値をそこまで上げなくてもパンフォーカスしやすいです。*6

 

これは暗い場面などで役に立ちます。

 

F値を上げてしまうとどうしても暗くなるので、ISO感度を上げなければ なりません。*7

 

そうなるとノイズが目立ってしまいがちです。

 

そこでマイクロフォーサーズを使うと、F値をあまり上げずに明るい設定のままパンフォーカスを作り出すことができます。

 

そしてマイクロフォーサーズは手ブレが強力なボディが多いため、動体ブレをあまり気にしない撮影方法であれば夜間撮影でもシャッタースピードをガンガン下げてISOを低く抑えて撮影することが可能です。

 

結果的にAPS-Cよりもノイズが少ないという写真になることも珍しくないでしょう。

 

理由③:小さい&軽いは正義

マイクロフォーサーズはとにかく小さくて軽いです。

 

ボディだけで見ると他のミラーレス機も同じような大きさですが、レンズに関しては比較にならないほど小さいです。

 

例えば私がNikonで使っているTAMRONの70−200mm F2.8ですが、これは重さが約1.4キロあります。

 

 

 

良いレンズなんですけど、常にこれをつけて歩き続けるのはかなり厳しいです…

 

そこでマイクロフォーサーズ規格の同じ焦点距離くらいのレンズを探してみると…

 

Panasonicは約357g

 

オリンパスは約880g

 

 

どちらも軽いです。

 

オリンパスの方が少し重いですが、焦点距離が35mm換算で300mmまで使えることを考えると、この重量はとんでもなく軽いです。

 

パナソニックなんか357gですからね。

 

フルサイズのレンズでこの重量だと安価な標準レンズぐらいでしょうか。

 

これだけ小さくて軽いとストリートスナップでも使えますね。
ストリートスナップでフルサイズの70−200使うと威圧感半端ないので(笑)

 

補足:SONYのα7ってどうなの?

ちなみに「小さいフルサイズ」を求めてSONYのα7シリーズを購入する人・これから購入を検討する人は多いかと思いますが、コンパクトさを最優先するならばα7は選択肢として△という感じです。*8

 

確かにボディが小さくてフルサイズセンサーなんてマイクロフォーサーズに勝ちめなさそうですが、SONYのEマウントレンズってサイズと重量も一級品のものが多いです。

 

先の例に合わせてEマウント用の70-200mm F2.8はどうなのかというと長さ200mmで重さは三脚座別で1.48kgです。

 

さっきのTAMRONのレンズと変わりません。

 

というのもフルサイズセンサーに耐えられるレンズで、ある程度画質を求めてくるとどうしても一定のサイズが必要になり、肥大化してしまうのは仕方のないことなのです。

 

マイクロフォーサーズの強みとしてはセンサーサイズが小さいけど一定の画質を求めるとしてもレンズがそこまで大きくならないので、結果的にシステム全体でコンパクトにできるというわけです。

 

なので「コンパクトなα7買った!」と喜んでも気がついたらCanonやNikonのフルサイズ機を使っているのと同じくらい機材が重くなってしまうことはあるあるネタです。

 

理由④:安い

レンズが安いです。

安いは正義

 

当然、例外もあるのですが、フルサイズ・APS-Cと比べると安価で綺麗に撮影できるレンズが多いです。

財布に優しいのは素晴らしい。

 

標準単焦点と広角単焦点、中望遠単焦点の3本を購入したとしても10万ちょっと超えるくらいでしょうか。

 

そしてよく写りコンパクト。最高です。

 

レンズ沼に入りやすいですね。

まとめ

主な理由としては上記の4つですね。

 

細かいことを言えばもっとあるんでしょうけど。

 

センサーサイズが小さいが故に、フルサイズ至上主義の方からの評価はあまり高くはないですが、プロでもマイクロフォーサーズ規格のカメラを使用する人も増えてきています。

 

オリンパスは岩合光昭さんとか有名ですよね。
岩合光昭オフィシャルサイト

 

どんなに良いカメラを持っていても、外に持ち運ばなければ宝の持ち腐れですし、フルサイズだから良い写真が撮れるというわけでもないので、自分の使いやすい規格のものを選ぶことが大切だと思っています。

 

極論言えばスマホでも良い写真はいくらでも撮れますし。

 

センサーサイズの大きさで悩んでいる人は結構いると思いますが「マイクロフォーサーズは弱点を補うほどのメリットもあるよ!」というのが少しでも伝われば幸いです。

 


【マイクロフォーサーズ関係の記事はこちら】

■ カメラ
LUMIX DMC-GF7
www.syabelog.site

LUMIX DMC-GX8
www.syabelog.site

 

■ レンズ
LUMIX G 20mm F1.7 Ⅱ
www.syabelog.site

LUMIX G X VARIO 12-35mm F2.8
www.syabelog.site

LUMIX 42.5mm F1.7
www.syabelog.site


■ その他

www.syabelog.site

*1:1インチセンサーについては今回スルーします

*2:厳密に言うとCanonのAPS-Cは22.4mm×14.9mmなので他社よりも若干小さいです

*3:しかし更に大きいセンサーで中版とかありますが、現状スタジオ系のプロかカメラ沼住民御用達なので一眼初心者が扱うの厳しいです。価格的にも

*4:最近は結構高感度耐性強くなっていますがフルサイズと比べるとやはり厳しい

*5:光学的な問題なのでフルサイズはボデイをいくら小さくしてもレンズを大きくせざるを得ません。その点マイクロフォーサーズは小さくても高品質なレンズを作りやすいのです。

*6:マイクロフォーサーズのレンズは比較的絞り開放から解像度の高いレンズが多いため、常時絞り開放というスタイルの人は結構いると思います。

*7:シャッタースピードを上げるにしても手ブレを防ぐために必要最低限の設定は確保しなくてはいけないため、F値が低くても解像感ある写真が撮れることはスナップでは重宝します。

*8:画質に関しては当然◎です。ミラーレスはAFが正確なのでポートレートならα7シリーズを使いたい

2 Comments

gkrsnama

なお、SONY Eの暗い軽いレンズも画質は素晴らしいです。MTFミリ40本のラインが80%に届きそう。ZeissのBatisシリーズもそうです。

私は、昼間ならM34どころか1.7センサでもマアいけると思います。違いが出るのは夜。α7RIIIやα7IIIだとF1.4やF1.8レンズ開放で夜中スナップが撮れますからね。ASA12800はうるさく言わなければぜんぜんOKですし、5段以上のスタビライザーに開放からびしっと写るレンズ。

夜スナップをやろうと思ったら、高感度型フルサイズ以外はないと思うよ。

わっち わっち

確かに快適かつ自由度のある夜スナップをするとしたら高感度に強いフルサイズボディが必須ですね。
私もISOをガンガン上げて撮影しようと思ったときはNikonのD750を持ち出します。
軽量ボディで済ましたい時は無理やりマイクロフォーサーズで撮影しちゃいますが(笑)

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