instax mini Evoが発表
全然予想してなかったんですが、突如FUJIFILMからチェキの新作が発表されました。
名前はinstax mini Evo。
EVOの読み方は「エヴォ」らしいです。
チェキといえばFUJIFILMの中でも順調に収益を上げているモデルの一つとなっており、ここ最近はデジタルとアナログが融合したスタイルのチェキもあり進化もしています。
FUJIFILMはデジタルからのアナログ回帰という現在の流れに対してしっかりキャッチアップしていますね。
instax mini Evoの外観・スペックなど
まずは外観とスペックについて簡単におさらい。
外観
外観は一眼のX-Seriesを彷彿とさせるようなクラシックなデザイン。
ダイヤル部分も回しやすいです。
プリントをする時はこのレバーを引きます。これもフィルムカメラを意識した作りですよね。
チェキでいうとinstax mini 90がクラシック路線となっており、こちらも結構デザインが話題となって売れているようです。
最近のFUJIFILMはデザイン面で訴求することを重視している傾向がありますね。X-E4しかり。
FUJIFILM自体が自分たちに何が求められているのか理解して戦略を立てている気がします。
このデザインは構造改革が影響しているかも
これは余談というか私の推測も入ります。
ちなみに、FUJIFILMは2021年4月に「イメージング事業部」と「光学・電子映像事業部」を統合して「イメージングソリューション事業部」を設立しています。
このイメージング事業部というのがチェキなどを担当しており、光学・電子映像事業部がXシリーズや業務用のカメラ機器を取り扱っていたようです。
そのため、新しく統合したことにより良い意味でチェキにXシリーズ的な要素が入ってきたのかもしれません。
instax mini Evoもパッと見てヨドバシのXシリーズのエリアにあっても普通に馴染んでそう。
チェキシリーズの中でも特に「撮る楽しさ」にフォーカスをして設計をされた印象です。
スペック
チェキを買うユーザーはスペックなんて基本的に意識しないと思いますが一応簡単にまとめます。
センサー | 1/5型CMOS原色フィルター |
記録画素数 | 2560×1920ピクセル |
焦点距離・絞り | 28mm(35mm換算)・F2.0 |
シャッタースピード | 1/4~1/8000秒 |
撮影感度 | ISO100~1600 |
プリント可能枚数 | 約100枚(フル充電から) |
本体サイズ | 87mm×122.9mm×36mm |
重量 | 約285g |
センサーは小さめですが、F2.0でISOも1600まで上げられるので、本当に暗いシーンでなければ頑張って撮れそうです。
フラッシュをしても大丈夫そうならフラッシュは使ったほうが良いでしょう。
プリント可能枚数については約100枚とのことで、これはあまり誤差はなさそうです。
実際に撮影をしてみた時に100枚位でバッテリーがなくなったので、概ね公式スペック通りだと思います。
サイズに関してはコンパクトで軽いのでアウターのポケットに雑に放り込むことも可能です。
GRシリーズなどよりは流石に大きいですが、、ギリギリポケット運用はできそう。
なぜinstax mini Evoを買おうと思ったのか
元々チェキは一つ欲しいなと思っていました。
チェキを欲しいと思っていた理由と、instax mini Evoでチェキ購入を決断した理由などについては下記のとおりです。
コミュニケーションツールとして優秀なカメラが欲しかった
チェキはカメラでもありますが、特に進化を発揮するシーンはコミュニケーションを取る場面だと思っています。
一眼を使っていてよくあるケースは撮影をした後に共有をしようとしても、アプリの立ち上げやファイル移行に時間がかかり、その場で写真をすぐに渡せないこと。
あとで補正もして綺麗な写真を共有すれば、それはそれで満足してくれますが、その場のテンションに任せた写真のコミュニケーションは上手くできません。
昔に比べたら各社の写真共有アプリは改善されているものの手間を考えてその場での共有をしないのはほとんどじゃないでしょうか。
対して、チェキであればその場で撮影をした写真をすぐにプリントして渡すことができます。
これって結構画期的だと思うんですよね。いまさらですが。
デジタル全盛期だからこそアナログの形で渡される写真に対して特別感が出てきますし、その写真を介してまた新しい会話に発展します。
デジタルのチェキは欲しかったけど過去の機種はあと一歩だった
チェキは欲しいと思っているけど、全部をある程度選定してプリントをしたいと思ってしまう貧乏性なので、デジタルと融合したチェキが出てきた時はかなり悩みました。
ただ初代のSQ10はかなりサイズが大きくやぼったい印象でしたし、後継機のSQ20もスタイルは変わらなかったので個人的にはかなり微妙に感じていました。
その後instax mini LPlayが出てきて「サイズがコンパクトになった!」と熱は高まりましたが、カラーバリエーションが好きではなく見送り。
買うならELEGANT BLACKかSTONE WHITEかなと思っていたのですが、ELEGANT BLACKは色の組み合わせが好きではなく、STONE WHITEは”STONE”部分の要素が気になるなど…
なぜ普通のWHITEじゃなかったのか。
うまくいかないものです。わがままなだけなんですが。
で、今回のinstax mini Evoです。これはサイズ感、機能、デザイン全てが良いと思いました。
これまで買い悩んでいたこともあり、カートへの投入もノータイムでした。
作例
instax mini Evoはデジタルデータとしても画像を保存できるため、実際に写りがどんな感じなのか何枚か載せたいと思います。
エフェクトの組み合わせで見せ方をかなり変えることができるので、思ったより遊べるなという印象です。
ノーマルが意外と写るのでびっくりしましたが、ソフトフォーカスも想像以上にソフトなので扱いがびっくりしました。
なんとか乗りこなしてやろうと思ったのですが被写体は選びそう。
個人的にはビネットがハマり気味ですね。
あとはミラーと色ずれが面白い。これも上手く使いこなしたいエフェクトの一つです。
instax mini Evoの気になる点
まだ使用したのは2日程度ですが、いくつか気になった点があるので一応それらも紹介します。
縦と横でグリップ感がかなり違う
チェキは基本的に縦で撮影をするかめらとなりますが、instax mini Evoは横位置でも撮りたくなるデザインです。
そして、普段一眼とかを使っているユーザーなら余計に横位置が基本となるはず。
instax mini Evoは縦位置にする時は親指を引っ掛ける箇所がしっかりあるのに対して、横位置で撮影しようとするとグリップ感が急に落ちます。
縦位置の場合はダイヤル部分が出っ張っているのでしっかり持てます。
では、横位置はどうなっているかというとこんな感じ。
やや出っ張りはあるものの、ほとんど引っ掛けることはできません。
前面もフラットなデザインとなっているので、横位置で撮ろうとする時に手を滑らせて落としそうになりました。危なかった。
最初はストラップとか使わないで運用しようかなって思ったのですが、結構怖かったのでストラップは装着しようと決心しました。
純正ケースに入れると電源が勝手にONになりやすい
instax mini Evoは純正のケースが販売されています。
そこまで高くないケースなので私も買ったのですが、このケースから取り出す時に電源ダイヤル部分が引っかかって、取り出すと同時に勝手に電源ONになりやすいです。
元々電源ダイヤルが比較的緩めであり、純正ケースにピッタリ入る作りとなっていることが原因でしょうか。
まあ、ケースから使うということは電源をONにするということなので、私自身は深く考えていませんが、人によっては気になる人もいそう。
充電端子カバーの耐久度にやや不安を感じた
instax mini Evoは底面にmicroSDと充電端子があります。
このカバーを開いて、充電ケーブルを挿す時にあまり余裕がありません。
かなりガッとカバーを開いてそこに突き刺すイメージ。
おそらく耐久テストはしているでしょうし大丈夫だと思うのですが、instax mini Evoはバッテリー持ちがそこまで良くないこともあり充電する回数は多くなるはず。※1メイン機材になるわけじゃないので実際にはそこまで多くないかもしれませんが
カバーを本当に意識してガッと開けないとケーブル挿せないので、この耐久度がやや不安です。
もうどのカメラでもきれいに撮れる。だからこそのチェキはありだと思う
もう今のご時世、一眼やコンデジで綺麗に撮れることはもちろん、スマホでも綺麗に撮れるようになりました。
特にスマホのカメラ性能が良くなると頻繁に「もう一眼いらないよね」論争が起きます。
実際、私も一部の撮影に関してはスマホでいいじゃんと思うようになっています。
綺麗な写真を撮ることは特別じゃなくなったからこそ、再度カメラの立ち位置や可能性を考えて「写真を撮るだけの機械」としてではなく、もっと広く活用できればと考えています。
「高精細な写真が撮れないから良いカメラじゃない」というわけではないし、カメラを生活の一部やコミュニケーションのツールとして活用することで、色々今までにない試みとかもしてみたいです。
チェキにはその力があるんじゃないかなと思っているので。
補足説明
↑1 | メイン機材になるわけじゃないので実際にはそこまで多くないかもしれませんが |
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