入間航空祭のリベンジ
私が初めて入間航空祭の撮影に挑んだのは2年前のこと。
その時は航空祭が初めてということで勝手もわからず撮影をしていた&テストも兼ねてPanasonicのGX8で撮影をしたこともあり、結果としては満足できるものではありませんでした。
マイクロフォーサーズシステムの望遠という領域にはコンパクトさから非常に魅力を感じているものの、まだ個人的には「動体撮影はレフ機」というのを体感しているため、今回は体制を整えてリベンジをしてやろうというわけです。
今回の装備はNikonのD500とSIGMAの150-600mm Contemporary
そして今回入間航空祭に挑んだ装備はNikonのD500とSIGMAの150-600 Contemporaryです。
NikonのD500は私のブログでも度々出てきており、各方面で使いまくっているわけですが、SIGMAの150-600mmに関してはほぼこの航空祭に合わせて導入した形です。
最近買った望遠レンズではTAMRONの100-400mmも紹介しましたが、航空祭ではもう少し望遠域がほしいということと、飛行機撮りの間では定番となっているこのレンズは一度使ってみたいという気持ちもあったので購入しました。
D500に装着すればAPS-Cで35mm換算900mmとなるのでよっぽど遠くでないかぎりトリミングもすることもないでしょう。
前回GX8で撮影した時は撮影技術的な部分も原因なのですが結構トリミングした写真のあったので今回の目標は「トリミングをほぼすることなく撮影する」というものでしたので。
そしてAF性能に関しても食いつきはGX8よりも良いですし全体的に航空祭に最適化されてます。
撮影はどのくらい楽だったか
結果的に言うとめちゃくちゃ楽でした。
航空祭のような撮影は背景が空だけになるのでピントが被写体以外の場所に引っ張られることもないので、ほぼどのようにフレーミングさせるかという問題だけです。
D500のAF設定は最初25点にして撮影していたのですが、後半で「これもうAF全面オートで大丈夫じゃないか」と思ったので切り替えたところめちゃくちゃ楽になりました。
25点でも多少はホーカスポイントを動かす必要があったりするので、時々ポイントの移動が間に合わず微妙にフレームアウトしてしまう時もありましたが、AFオートに変えたことによって本当にAFをD500に全部任せてフレーミングのみに集中することが可能に。
これはD500のAF性能が良いからというのも当然あるのですが、それよりAFエリアが広いからということが大きいです。
ミラーレスであればほぼAFエリアとして対応しているのは珍しくありませんが、まだ動体撮影ではレフ機と比べてブラックアウト問題もありますし、ブラックアウトがない機種も限られています。※1α9は楽だけどEマウントで35mm換算900mmまで伸ばせるレンズはないので…噂の新型APS-Cボディに期待
しかし、レフ機だと多くの場合AFエリアが比較的中央に寄ってしまうので日の丸構図以外の写真の撮りたいという時にはどうしてもAFポイントを動かす必要が。
この「ブラックアウトがほぼない」「AFエリアの広さ」を抑えているのが現状やっぱりD500になるのかなと思います。
前回のGX8の時と比べて本当に楽でした。
550mm 1/400 F8.0 ISO140
撮影位置はそこまで前ではありませんでしたが、地上展示の機体もかなりアップで撮ることができました。
600mm 1/800 F8.0 ISO200
550mm 1/800 F8.0 ISO280
500mm 1/1600 F8.0 ISO500
以前はこのようなカットを撮る時はトリミングを使っていましたが、ノートリミングでここまでアップに。
150mm 1/1600 F8.0 ISO560
広角側で撮影をした写真です。これが200-500だとやはり狭く感じてしまうでしょうが150mmスタートくらいなら結構引きの写真も撮れます。
500mm 1/1600 F8.0 ISO450
290mm 1/1600 F8.0 ISO320
前回はあまりアップにするとブラックアウト中にフレームアウトすることが多発したので、比較的ズームは抑え気味で撮影して後からトリミングという方法を多く使いました。
しかし、今回は上記のような懸念点もないためガンガン望遠側を使用してグッと寄ってみました。
500mm以上(35mm換算で750mm)となると遠くの航空機も結構アップで撮影できましたのでトリミングは構図の微調整以外ではほとんど使ってないです。
無事目標達成。
しばらく航空祭はこの組み合わせがベストになりそうな気がする
SIGMAやTAMRONの150-600は鉄道写真や飛行機写真を撮る人たちにとってかなりベタな選択肢となりますが、確かにベタと言われるほど使いやすいんだなと感じました。
AFの挙動になどに関してはD500との組み合わせもあり安定しているので、しばらく超望遠領域に関してはD500+SIGMA 150-600の組み合わせで落ち着きそうです。
TAMRONの100-400の稼働率がめっちゃ減りそうな気がするので、こいつの処遇をどうするのか考えないといけないですが…
画質面で考えると当然望遠単焦点を使った方がキレがありますが、広く撮る・アップで撮ると画角をしょっちゅう変えたい人間としてはSIGMAの150-600が使い勝手良いかなと。
60-600とか使えばもっと自由度高まりますが、価格面での手の出しやすさ考えると現状150-600で満足してます。
このレンズを導入する時にNikonの200-500も考えましたが、このレンズだと広角側でも300mm相当になってしまうためちょっと狭い。
そう考えると150mmスタートというのは程よい使いやすさを感じます。
TAMRONの100-400から始まった望遠レンズ域ですが、これ以上沼にハマらないよう気をつけて行きたい所存です。
補足説明
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