改めてPanasonic GX8の長期間使用レビュー

Panasonicのミラーレス機であるGX8。

以前のレビューはファーストインプレッションという感じが強かったので、ある程度の期間を使った今の状況で改めてGX8のレビューをしたいと思います。

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携帯性・フットワーク

私がマイクロフォーサーズを買った理由に「持ち運びが苦にならない一眼を買おう」というものがあったのですが、この点はGX8は軽々とクリアしてます。

GX8はマイクロフォーサーズの中では少し大きめの機体となりますが、通常の一眼レフと比べると遥かに小さく軽いので、持ち運びはかなり楽です。

よく20mm F1.7のパンケーキレンズをつけてカバンの中に入れるのですが、このサイズ感だと特に写真を撮る予定がなくてもとりあえず入れておこうということができるので、一眼で写真を撮る機会が以前よりもかなり増えました。

 

 

ちなみにこの写真に写っているカバンはこれです。

バッグ自体そこまで大きくないものですが、GX8+レンズ2本でもかなり余裕があります。

また、撮影時のフットワークもこの小さく軽いボディとバリアングル液晶のおかげでかなり遊べます。

軽いので結構無理な体勢で写真を撮っていても、液晶タッチでAFポイントだけ設定し、片手で撮影することが可能です。
これは大きくて重い一眼レフでは結構きついです。

地面すれすれの写真なんかはノーファインダーでシャッターを切ることが多いので取り直しとか多いんですよね。

だけど、GX8は「タッチAF対応・バリアングル液晶・軽い」と撮りやすい要素が揃っていますし、更に手振れ補正も強力なのでノーファインダー的な撮影を行ってもミスショットは減りました。

アングルの変えられる幅が広がったので面白い写真などに挑戦しやすくなりました。

35mm(LUMIX G VARIO 12-35/F2.8) F2.8 SS1/80 ISO250

これは水路の中にカメラを突っ込んでノーファインダーで撮影した写真です。

かなり不安定な体制で撮影しましたが、しっかりと手ぶれ補正が効いています。

特に野良猫撮影など、動物を撮る時にバリアングル液晶や、チルト式ファインダーは便利この上ないです。

 


35mm(LUMIX G VARIO 12-35/F2.8) F2.8 SS1/80 ISO250

チルト式のファインダーは非常に貴重でPanasonicのGX7シリーズかGX8が現行機種では手に入れられるものだと思います。※1GFXでもチルトアダプターをつけることができますが、中判カメラですしちょっと次元が違うので…

チルト式ファインダーは使う前は「これあまり使うかわからないなー」という感じでしたが、実際に使うと意外と良い感じなのでまだ触ったことがない方は家電量販店で実際に使ってみましょう。

画質・高感度耐性

2000万画素を超える画素数であり、高感度耐性もそこそこあるので、普段の撮影では全く困りません。

私がよく使っている20mm F1.7や12-35mm F2.8で撮ると、良い感じにピントが合っているところがキリッと写り、ぼかしたい部分は柔らかくボケてくれるので、楽しく撮影を行えます。

ただ、ISOに関しては画質・ノイズ面で考えると個人的にはISO1600くらいが上限の基準値です。

緊急時用としてISO3200まで使うことはありますが、それ以上の高感度は本当に「とりあえず映ればOK!」という時くらいです。

人によってはギリギリISO6400まで常時上限として設定しても問題ないかもしれませんが、マイクロフォーサーズ機は上位機種含めてISO3200がギリギリ使える、ISO6400は使えないことはないけど結構きついというのがほぼ共通です。※2GH5sなどは別

高感度耐性の比較は過去にも記事を書いているので、そちらも参考にしていただければと思います。

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まあ、普通に夜景スナップでも全く光のないところで撮影するなんてほとんどありえないので、手振れ補正を効かせてSSを遅くすればISOは1600前後で収まることが多いです。

D800の方がセンサーサイズはフルサイズだし高感度に関しては有利なはずなんですが、高画素機ゆえにSSを通常より早く設定するため、実際に撮影するとGX8より暗く写っちゃうことがちょいちょいありました。

マイクロフォーサーズだとF値低くしても被写界深度の関係でピントが画像全体に合いやすいので、そういった意味でもGX8は夜景スナップとして扱いやすい機種なのかもしれません。


20mm(LUMIX G 20/F1.7) F1.7 SS1/50 ISO2500


12mm(LUMIX G VARIO 12-35/F2.8) F2.8 SS1/20 ISO2500

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GX8で撮影した夜景写真はこちらの記事でも載せています。

動画機としてのGX8

GX8はPanasonicの中では写真機の色が強い機種ですが、しっかりと動画撮影機能もあります。

ただ、ちょっと残念な点としては動画撮影にはボディ内手ぶれ補正が効かないということ。
レンズに手ぶれ補正が付いていればそれは作動します。

「一眼カメラに動画性能を求めるんじゃないよ!」って意見もありますが、そこはPanasonicというメーカーだからこそ動画も素晴らしい機能を求めたくなる心情。

せっかくボディ内手ぶれ補正を搭載しているのだから動画でも使いたかったんですが、やはり静止画と動画では冷却に使うパワーが段違いなので、GX8のような小さいボディではなかなか難しいのかもしれません。

もしも、本格的じゃないにしろ動画を撮りたいって思うなら無印のG8や最新機種のG99などがおすすめです。

特にG8はG99の発売で価格も中古価格も落ちてきているのでコストパフォーマンスは高いです。

2019年5月現在の価格

ストリートフォト一眼の名は伊達じゃない

例えば旅行をしていて、目的地以外では撮影をしないというスタイルであれば、一眼はカバンにしまっておいて、必要なときにだけ取り出すという形になると思います。

ただ、ストリートフォトはいつ何時シャッターチャンスが訪れるかわからないため、常にカメラを手に持ち、シャッターを切れる状態を保たなければなりません。

そうなると、どうしても大きい一眼レフでの長時間撮影は体力的に厳しくなってきます。

「じゃあスマホかコンデジで良いんじゃないか」と言われてしまうと元も子もないですが、やはり一眼で写真は撮りたいものです。

GX8は軽く、クオリティの高い写真を撮れ、かつ、防塵防滴という設計なのでどこに持っていっても活躍できるカメラとして仕上がっています。

他のマイクロフォーサーズではOLYMPUSのOM-D E-M5 MarkⅡも大変人気で、実際に良いカメラだと思うのですが、ダイヤルの操作しやすさやショートカット設定の自由度、起動時間の早さなどはストリートフォトを意識したGX8に軍配が上がるのではないかと私は感じました。

ここ1、2年で高感度耐性が高いカメラが増えてきたので、マイクロフォーサーズ規格の機種もISO6400とかでバンバン撮れる時代がくれば面白くなるなあという淡い期待。

先日OLYMPUSがE-M1 Mark2を発表しましたし、PanasonicはGH5を発表しました。

GX8の後継機はまだまだ先ですが、マイクロフォーサーズはボディ、レンズ共に充実してきた気がします。

来年のCP+が楽しみです。

 

※追記

「コンデジよりも一眼で撮りたい」と言っているものの、最近GR3を購入してしまいました。

【レビュー&作例】RICOH GRⅢが抱える問題点とそれを上回る魅力

ちゃんとしたコンデジはGR3が初めてだったのですが、実際使ってみるとコンデジの良さを感じます。

高級コンデジは物によって一眼と同等の画質を出しますし、使い分けはレンズ交換したいとか、使いたい焦点距離がどれなのかという好みの問題かもしれません。

後継機が出るとしたら改善してほしい点

GX8べた褒めの記事となりましたが、やはり使っていくうちに少し「ここは後継機が出るときに改善してほしいなあ」というものも出てきます。

バッテリーの持ち

これはミラーレス一眼全体に言えることでもあるんですが、GX8はバッテリーの持ちがあまり良くないと感じます。

だいたい300ショット位で力尽きます。

私がGX8を買う時に悩んだO-MD E-M5 MarkⅡは通常の撮影枚数ではカタログスペック上GX8と大差はありませんが、低消費電力モードというモードで撮影をすると約750枚ほど撮影できるとのこと。

GX8のバッテリーはそこまで大きくはないので2~3個持ち運んでも負担はありませんが、やはりバッテリーが長持ちするというのは撮影時に安心できますし、もしバッテリー交換する余裕がない状況での撮影があったら結構困るかも。

ミラーレスはEVFだし、ボディの規格上バッテリーは大きくできないので、これは現時点ではしょうがないかなという感じです。

ちなみにGX8はSIGMAから販売されているBP-51というバッテリーが使えます。

使っていて不具合はなかったので、純正バッテリーは高くてちょっと…と考えていた方はSIGMAのバッテリーも検討してみてください。

LUMIX GX8の予備バッテリーとしてSIGMA BP-51を購入してみた

Dual I.S.対応の望遠レンズが少ない

これはGX8というよりはLUMIX全体の話になると思うのですが、Dual I.S.という強力な手ブレ補正機能が使えるにもかかわらず、その機能を使える望遠レンズが少ないという欠点があります。
一応ボディだけでも4軸手ブレ補正がありますが、どうせGX8を使うなら常に強力な手ぶれ補正を使いたいところ。

しかし、現時点での対応望遠レンズは45-150と100-400のみ。

45-175や100-300は人気のあるレンズですし、持っている人も多いと思います。

望遠では強力な手ブレ補正機能が使えるかどうかでレンズを購入するか否か判断することも多々あると思いますので、望遠レンズ郡のDual I.S.対応レンズが増えればありがたいです。

100-400はものすごく利便性高いレンズなんですけど、いかんせん高いんですよね…

45-175は対応するかもという噂がありますが、その真偽はわかりませんし、実際に対応するとしてもいつになるかわからないですからねえ。

作例

最後に適当に写真を載せます。

参考になるかわかりませんが、一応「こんな感じの写真撮れるよ!」ってことで。


12mm(LUMIX G VARIO 12-35/F2.8) F8.0 SS1/400 ISO200


35mm(LUMIX G VARIO 12-35/F2.8) F2.8 SS1/640 ISO200


33mm(LUMIX G VARIO 12-35/F2.8) F2.8 SS1/320 ISO200


12mm(LUMIX G VARIO 12-35/F2.8) F4.0 SS1/60 ISO400


12mm(LUMIX G VARIO 12-35/F2.8) F5.6 SS1/1250 ISO200


20mm(LUMIX G 20/F1.7) F1.7 SS1/400 ISO200

青空を撮ると楽しい

GX8は天気の良い日に青空を入れて撮影をすると非常に気持ちよく写ります。

補正をする前の段階で青の発色が強めに出てくるので、白い雲との組み合わせでいかにも夏っぽい写真を量産することができます。

また、画質面でもう少しお話すると、画素ピッチが狭いこともあり硬い被写体に関しては結構カリカリと写ります。

マイクロフォーサーズ全体に言える話かもしれませんが、特にGX8は画素が2,000万あるので、その傾向が強いと言えるでしょう。

ダイナミックレンジは決して悪いわけではないのですが、やはりフルサイズのように無茶な補正をすると画質が破綻は早めに訪れますので、あまり無茶な撮り方をすると失敗写真ばかりになるため注意が必要です。

後継機の望みは低いけど希望を捨てたくない…

Panasonicがフルサイズミラーレスへの参加を表明したことで、マイクロフォーサーズ機へ開発を注力しなくなります。

一応並行してマイクロフォーサーズは開発すると言っているものの、当然しばらくはフルサイズ周りの土台作りということになるでしょう。

GX8のフォルムは非常に好きなので、形が一緒でスペック面だけちょっと上がった後継機が出てくれば非常に嬉しいのですが、こればっかりはPanasonic側の最良なのでなんとも言えません。

G9 Proではそこそこ成功しましたし、軽量モデルのGXシリーズはGX7 Mark3が人気なので可能性が0というわけではないと思いますが少し厳しそう。

ミラーレスも戦国時代ですし取捨選択をして開発をしなくてはいけなのでメーカー側も非常に大変でしょう。

いつの日か後継機が発表されることを心待ちにしています。

補足説明   [ + ]

1. GFXでもチルトアダプターをつけることができますが、中判カメラですしちょっと次元が違うので…
2. GH5sなどは別

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