ミラーレス戦国時代に突入
NikonのZ 6とZ 7※1正式名称はZと数字の間にスペースが入ります。検索的にはどう考えてもマイナスなんですけどNikonはそのあたりあまり考えてなかったんですかね。の発表後にCanonもEOS Rを発表するなど完全に祭り状態。
そしてPanasonicのフルサイズミラーレスの情報も出てきましたし、SONYも手放しでこの状況を見ているとは思いません。
完全にフルサイズミラーレス戦国時代です。
やはりカメラ界のビッグ2が動いたということは非常にインパクトのある出来事だったんですね。
カメラに全然興味がない人からも「CanonとNikonがミラーレス出したんでしょ?」と言われましたから。
CanonもNikonも一応レフ機の開発は続けていくでしょうけど、しばらく更新されるのは一桁機だけになりそうです。
でもCanonに関しては7D MarkⅡとかは更新してもいい気がするけど。
ユーザーも待っているでしょうし。
NikonのZ 6を予約していた
この祭り状態の最中Nikonの発表があった数日後に私はZ 6を予約していました。
Nikon Z6の24-70+FTZキットを予約してやりましたわ pic.twitter.com/DZBgZzXgFM
— わっち (@lojec) August 26, 2018
結構早い段階で予約したと思います。
自分としては早くD750を買い替えたいという気持ちがあったため、それに取って代わる可能性が高いZ6は非常に魅力的でした。
まだこのタイミングではファンミーティングも行われていなかったため、実機を触ることなく予約をしたわけでかなりの冒険。
でもまあそのへんは「Nikonなら大丈夫でしょう」的な感じでわりとポジティブでした。
予約キャンセルに至った経緯
しかし、タイトルの通り結局予約をキャンセルするわけです。
それを決断するに至った理由はいくつかあるのでいくつか列挙します。
ただ、あくまでも私のケースとなるので「どんなことがあってもNikonを愛しているぞ」という方には?が浮かぶでしょう。
これからフルサイズミラーレスを検討している方にとって少しでも参考になる部分があれば幸いです。
縦グリ問題
私は縦グリを使うのが好きで普段からよく着けています。
というか、縦構図にした時に右腕が上に上がるのがあまり好きじゃないとか。
しかし今回Nikonから公開された縦グリにはボタンとかが無いんじゃないか疑惑が浮上。
(画像引用元:http://www.nikoneye.com/this-is-the-nikon-z7-and-z7-battery-grip-mockup/)
ファンミーティングで確認をした方もいたようです。
たしかに現時点ではあくまでも開発初期の状態となるため、今後シャッターボタンがついたりするのかなとか期待したいわけですがかなり雲行きは怪しいです。
この動画の8:00前後あたりからバッテリー周りのことに言及していまして、中の端子類の確認などもしたところ「まあほぼ電池箱決定」ということを仰っています。
サブ機なら「まあいいか」で済ましますがメイン機としても使いたいのでそのあたりのアクセサリーは少なくとも揃えてほしいところです。
あとは単純にカメラの値段を考えた際に同グレードのカメラには縦位置でシャッターが切れる縦グリが通常用意されているので、どうしてもそのようなカメラたちと比較してしまうと二の足踏んでしまう。
元々縦グリ使わない人からしたら多分どうでもいい悩みです。
レンズ資産意外と無いんじゃないか問題
NikonのZマウントシステムはFマウントのレンズをマウントアダプターを介してネイティブと遜色なく使えるようになるのが特徴とのこと。
では現在Fマウントユーザーは実質Zマウントのレンズを持っていることと同義になるのかというと決してそんなことはありません。
あくまでも遜色なく動くのは純正レンズとなるのでSIGMAやTAMRONのサードパーティ製レンズは対象外なんですよね。
まあ、全く動かなくなるということはないと思うのですが、やはりそこは純正Fマウントレンズと比べて若干動作が不安定になってしまう可能性が高いです。
ちなみにSIGMAレンズはAFも動作するらしいですが、TAMRONに関しては動くものと動かないものに分かれているようです。
Z7にFTZとタムロン70-200F2.8G2をつけたら、エラー出ました。
タムロンでは
15-30F2.8A012は使える
24-70F2.8A032は使えない
70-200F2.8A025は使えないという結果になりました。G2シリーズがダメで旧型はOKなのかな…参考にどうぞ#z7 pic.twitter.com/96VLyE23fh
— だい@なんだかおもしろい (@nandakaomo) September 28, 2018
新型のG2は動作せずに古いタイプのTAMRONは動いたとか。私が持ってるのほとんどG2なんですよね…
これはTAMRONがレンズのアップデートをかけて正常に動くようになってくれればユーザーとしては嬉しいところですが、なかなか簡単にはいかないでしょう。
Nikonとしては当然自社のレンズを使ってほしいのでそのような形を取るのは当たり前です。
特にNikonが責められることではありません。
しかし現実問題として最近のSIGMAとTAMRONはレンズの評価がかなり高いので純正レンズはほとんど買わずにサードパーティ製で揃えるという方も少なくありません。
私もその一人で、昔は純正レンズばかりでしたが最近はもっぱらSIGMAとTAMRONのお世話になっています。
それに伴って純正レンズの保有数も減ってきているのでマウントアダプターを使ってフルに性能を活かせるレンズ資産がほぼ0になるという事態に。
それに気がついたら妙に冷静になって「今すぐZマウント買わなくてもいいじゃね?」と思ってしまいました。そして次の日マップカメラへキャンセルの連絡をいれるわけです。
縦グリ問題も結構萎えた点ですが、決定的だったのは「冷静に考えてレンズ資産があまりない」ということ。
CanonのEOS RとNikonのZ 7・Z 6を今買う方はレンズ資産が豊富にある方がほとんどでしょうし、新マウントでレンズが揃いきっていない現在はレンズ資産があるユーザー以外は特に急いで買う理由がないと感じています。
頭の中で仙道が「一旦落ち着こう。まだあわてるような時間じゃない」と言っていました。
フルサイズミラーレスの新製品がカオス過ぎて冷静な時間が必要だと思った。
先日多くのメーカーがかなり攻めている製品の発表をしました。
こんなに盛り上がるフォトキナも珍しいのではと思うくらいどのメーカーも熱かった。
で、おそらくとりあえず一通りどのメーカーも情報は8割くらい出したのかなという印象※2CanonとSONYは手札まだありますけどなので、一旦落ち着いて考える必要があるなと感じたこともキャンセルした理由のひとつです。
情報量が多すぎてまとめるの大変です。飽食状態です。
来年のCP+までにはまた何かしら発表があるかもしれないし、これからじっくり今後運用するマウントの方向なども決めていきたいと思います。
シングルスロットはなんとかなる…か?
NikonだけでなくCanonも今回発表をしたフルサイズミラーレスはメディアがシングルスロットです。
これにはかなり賛否両論でして、私自身としては今の運用方法ならシングルスロットでも平気かなと判断してます。
以前のように仕事でバリバリ使うという機会も減りましたし。
ただ、価格帯を考えるとシングルスロットにするべきではなかったと思います。
特にZ 7は
Z 7はダブルスロットで高画素、Z 6はスタンダードモデルでシングルスロットって感じならみんな納得したんでしょうけどね。
Canonに関しては明らかに本気ではないボディという印象を受けるので、逆にシングルスロットでも「来年あたりに上位機種出てきてそれにはダブルスロットを載せるんでしょ」とみんな思っているからあまり叩かれていない模様。
対してNikonは比較的プロを意識しているような本気モードで発表したのにシングルスロットのボディしかなかったから今回良い顔をされなかったのでしょう。
このあたりは市場の相場とスペックとのバランスとなるんですが、Nikonはかなり強気のまま投入した形となります。
やっぱCanonはマーケティング上手いです。
投入タイミングとか発売時期の設定とか絶妙。
でも結局Z 6かZ 7は買うと思う
色々とぐちぐち述べたわけですが結局Z6かZ7買うと思います。
今年はSAマウントのレンズを揃えたいのでそっちが完了してから手をつけます。
そしてZマウントはもはやレンズ資産0っていう所からスタートさせるので新レンズを中心に集めていくことになります。
あゝ、出費が恐ろしい…
どっちにしろメイン機はネイティブマウントで使いたいですし、徐々にFマウントレンズは減らしていくつもりだったので良いタイミングかなと。
Z 6とZ 7の代わりに購入したもの
私は最近sd Quattro Hを購入しましてスナップ撮影などでも結構な頻度で持ち歩いています。
そうなるとSAマウントのレンズが増えるわけです。
つまりMC-11を使えば実質Eマウント()
ということでα7RⅡが手元にあります。
αよ私はまた戻ってきたぞ。α77Ⅱ以来のα。※3私はα65で一眼カメラデビューをしたのでαにまた手を出したのはちょっと感慨深いです。
ただ、あくまでもSAマウントレンズの使える幅を増やすためということで、現状ネイティブのEマウントレンズの購入は考えていません。
基本MC-11を使う前提で運用します。簡単に言えば最終的な保有マウントを決めるまでの延命措置ですね。
とりあえずsd Quattro Hを中心としてSAレンズを中心に集めておけばEマウントボディは使えますし、最終的にフルサイズのFoveonを買ってLマウントへ移行する際もSAマウントを中心に集めておけばLマウントへのマウント交換サービスを使ってスムーズに移行ができるという安牌に安牌を重ねた全く攻めの無い戦略です。
でもいざ触ると小さいレンズとか欲しくなるんですよね。
ヤバイヤバイ。
35mm/F2.8のZeissめっちゃ欲しい。
あまりにもα7RⅡを触りすぎると気がついたらEマウント全振りになってそうなので適度に距離を置くことにします。
みなさんはCanon・Nikonの発表やフォトキナの発表を見てどのように感じたでしょうか。
なんにせよ2018年秋のフルサイズミラーレス祭りは今後のカメラ業界の中でも語り草になりそうな気がします。