LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 レビュー ~寄れる標準ズームレンズ~

マイクロフォーサーズの標準ズームレンズ何にする?

カメラを購入したらほとんどの方が標準ズームレンズを購入するはずです。

とりあえず1本的なノリで。

基本はどのメーカーも大三元・小三元以外にキット系の標準ズームという3〜4種類のラインナップとなっていますが、マイクロフォーサーズの標準ズームレンズにはPanasonicとOLYMPUSの2メーカーから選択することができるので非常に悩ましい。

全く同じスペックなら「とりあえずカメラのメーカーと揃えるか」ってなりますけど、微妙に違うのが憎らしいですね。

標準ズームレンズは購入後恐ろしいほど稼働をするレンズとなるのである意味単焦点レンズなどの購入よりも色々とシビアに比較して納得したものを購入するのがいいでしょう。

LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0を購入した理由とその他の候補

最初に記載をしたようにマイクロフォーサーズにはいくつか標準ズームレンズがありますので、購入を検討したレンズを列挙してみてみたいと思います。

結論からいうとパナライカの12-60mmを選んだわけですが、一応それを買うまでにも色々と悩みましたのでその過程とか。

ちなみに保有しているボディがGX8なので、その視点で選んだ形となります。

Panasonic

LUMIX G X VARIO 12-35mm / F2.8 II ASPH. / POWER O.I.S.

Panasonic純正の王道標準ズームレンズです。

このレンズはⅡ型ということで最近更新をされました。

以前の旧モデルは私も購入して使っていたことがあるのですが、フルサイズと比べて決して高感度耐性が強いとは言えないマイクロフォーサーズにおいてF2.8通しというのは非常に心強い味方となります。

旧型と新型の違いについてはレンズデザインが若干変わったのと、手ぶれ補正がDual I.S.2に対応したということくらいで、光学的な部分での進化はあまりないようです。

そのため、手ぶれ補正を最新のものでなくても平気という方は旧型を買うという選択肢もありです。

旧型であれば新型の半額近い値段で購入でき、最終的な成果物としてほぼ同じ結果が得られるのでコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。

LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.

ライカ印の標準ズームレンズです。

パナライカのズームレンズはF2.8通しではなくF2.8-4.0というラインナップとなっており、全域で同じF値を使いたいという方にとっては微妙な気分となるでしょう。

しかし、通常のF2.8通しのレンズと比べて望遠域が長いことが特徴的。

サイズ的にはF2.8通しのレンズとあまり変わらないので、このあたりはトレードオフでどっちを取るかという問題になるでしょう。

OLYMPUS

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

OLYMPUSに関して悩んだのはこの1本のみです。

他にも12-40mmというF2.8 通しのレンズはありますが、それだったらあまりPanasonicの12-35mmとスペックが変わりませんし、純正で揃えた方がいいかなと思ったので。

しかし、12-100mmにかんしてはちょっと違います。

明らかにおかしい焦点距離のカバー率。

しかも写りは結構良いらしい。作例も見た限り開放でも十分使えそうです。

これ一本あればあらゆる場所で対応できることが間違いなしです。

35mm換算で24-200でF4通しとかスナップ好きや旅行に頻繁に行くような方からしたら喉から手が出るくらい欲しいのではないでしょうか。

このレンズを使いたいが故にマイクロフォーサーズを導入するって言われても納得できるレンズスペックです。

LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0を選んだ理由

最後の最後まで今回の記事タイトルがパナライカの12-60mmということで最終的に選んだのはパナライカなのですが、OLYMPUSの12-100mmは最後の最後まで悩みました。

だって明らかに撮影が楽になるしスナップをする時の幅が広がります。

それでもパナライカを選んだ理由は下記の通り。

1:パナライカが使いたかった(デザイン含む)

2:純正同士の相性

3:OLYMPUSの12-100は使ったら便利すぎて堕落しそうな気がした。

4:サイズ感や重量

1については単純にパナライカのレンズが使いたかったというものです。

パナソニックの中でもワンランク上のレンズと位置づけられているレンズを使えることはそれだけでも楽しいですし。

CanonでいうLレンズ、Nikonのナノクリレンズみたいな感じですね。

2はOLYMPUSの12-100との比較で選んだ理由ですが、やはり純正レンズ同士の方が手ぶれ補正の相性も良いのでパナボディを持ってる身としてはやはりPanasonicレンズかなーと。

3は12-100が明らかに便利すぎるレンズなので多分つけっぱなしにして楽して撮影してしまうなと感じたからです。

私はすぐ楽したがる人間なので12-100の魔力に魅入られてしまうと多分死ぬ。

一眼カメラなのにレンズ交換しなくなっちゃう。自制のために購入控えた形です。

4も12-100との比較ですね。

12-100は焦点距離のカバー率からしたらかなりコンパクトなのですが重さは561g。

マイクロフォーサーズのレンズの中では比較的大きく感じるレベルです。フルサイズと比べたら十分小さいんですけど。

それと比較してパナライカの12-60mmは320g。

軽いですねー。

GX8は大きいとは言われていますがそれでもレフ機と比べると小さいので、どうせマイクロフォーサーズで使うならレンズもなるべくコンパクトに収めたいなという気持ちがあります。

軽い・コンパクトは正義

使い勝手について

ズームリング、ピントリングの動きはよく硬さもちょうど良いです。

おそらく「これ以上緩かったら困る」っていうギリギリのラインで調整している感じ。

同じパナライカでも100-400とかは結構硬かったですね。

まあ、あれは超望遠なのでジャンルがかなり違いますが。

取り回しとしては同じ焦点距離のNikon 24-120と比べて楽さが半端無いです。

Nikonに関してはフルサイズ用のレンズですし、それと比較するのは若干違う気がしなくもないですが、同じ焦点距離でマイクロフォーサーズなら重さが半分くらいになりますので、1日中使ってても疲れない素晴らしさを感じます。

F4通しなどの標準ズームは24-105mmというのが多いですが、もう一歩先まで近寄れる数mmの差は非常に大きいです。

 

サイズ比較

とりあえず私が持っている標準ズームと比較してみました。

 

 

比較対象はTAMRONのSP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A032)です。

【レビュー&作例】TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A032)

このように比べるとフルサイズ用のF2.8通しとマイクロフォーサーズのズームレンズはかなりサイズ感が違うことがわかります。

重さもTAMRONが約900gなので3分の1近く軽い

実際に使うとレンズの重量だけでなくボディの重量の差も出てくるので体感する重さの違いは結構あり、一日中振り回したときはマイクロフォーサーズのコンパクトシステムに感謝しかありません。

こいつはかなり寄れる

このレンズはかなり寄って撮影をすることができます。

これはNikonの24-120mmではなかった使い方です。

パナライカの12-60mmは最短撮影距離がワイドで20cm、テレで24cmとなっており、最大撮影倍率は0.3倍です。

ただ、マイクロフォーサーズの最大撮影倍率はフルサイズの2倍となるため、35mm換算で0.6倍に。

これはもはや簡易的なマクロ撮影も可能な領域です。

私はスナップをする時にグッと被写体に寄ることがあるのですが、最短撮影距離の関係で近寄れなかったりしてもやもやすることもあります。

かといって毎回マクロレンズ持ち出すかって言われるとそんな面倒なことはしません。

そのため標準ズームレンズで寄って撮影できるレンズは自分の撮影スタイルにかなりマッチしているなと感じています。

似たようなレンズで愛用しているのがAPS-C用のSIGMAの17-70mmとかもありますね。

F2.8を買うって選択肢もありますが、上記のSIGMA 17-70mmも簡易的なマクロ撮影が可能なのでスナップでの使いやすさは抜群です。

かなりお気に入りのレンズでしてD500を使う際の標準ズームレンズとしてバリバリ働いてもらっています。

改めてSIGMA 17-70mm F2.8-4 MACRO OS HSM レビュー&作例【使用機材D500】

AFの速度はかなり早い

Panasonicのレンズは全般的にAF早いと思いますが※120mmパンケーキとかは若干ゆっくりしてますが、イライラするほどではないですね、このレンズもかなりAFは早い印象を受けました。

AF-Cでトラッキングをする時の追従もストレスなかったので走りまわる子供とか余裕です。

僕は走ってるリスとかも追っかけて撮影しましたが、AFはしっかり付いてきていました。

このへんはどのボディを使うかにもよりますが、比較的新しいボディなら問題はないでしょう。

F値の変動について

このレンズはF値がF2.8〜F4で変動するタイプとなります。

12mm:F2.8

18mm:F3.2

25mm:F3.5

40mm:F3.9

52mm:F4

手動で変動の値を確認した形なので若干誤差はあるかもしれませんが、概ね上記の数字で間違いはないと思います。

極端に早い段階でF値がF4に達してしまうということもなくなだらかに変動しています。

35mm換算で50mm相当の時にF3.5なので、被写体と背景の距離感によってはしっかりとボケを生み出すことは可能です。

OLYMPUSの12-100mmはスタートからF4なので30mm後半くらいまでは若干パナライカの方がF値のアドバンテージはありますが、そもそもこのレンズでボケを盛大に生み出したいという方は少ないと思いますので、あくまでも参考情報として捉えていただければと思います。

レンズフードには注意

別に注意するってレベルではないかもしれませんが、レンズスードにはボタンが付いていて取り外す時はボタンを押しながら回す必要があります。

買った直後に「なんだよこれフード回らないよ!」ってなって無理やり動かそうとして壊さないように気をつけてください。

最近は新しいレンズはこのようなタイプ多いですよね。

作例

写真はすべてPanasonicのGX8に装着して撮影しています。

 

ISO500 13mm F4.0 SS0.4

 

ISO250 12mm F8.0 SS0.5

 

ISO200 28mm F5.6 SS1/1600

 

ISO200 44mm F4.5 SS1/1000

 

ISO200 60mm F4.0 SS1/13

 

ISO200 12mm F6.3 SS1/800

 

ISO250 12mm F8.0 SS1/40

 

ISO320 12mm F4.0 SS1/5

 

まとめ

マイクロフォーサーズユーザーなら買って損はないレンズだと思います。

本当におすすめできます。

GX8の手ぶれ補正レベルでも広角側ではかなりシャッタースピードを落とすことができるので、街でスナップをしている時に人を良い具合でブラすことができます。

最新の機種であれば手ぶれ補正はDual.I.S.2となっているので更にシャッタースピードを落とすことができるでしょう。

また、風景写真を撮った時に青空の抜けが良く非常に気持ちよく映るのも良いです。

12-100mmはOLYMPUSレンズらしいシャープな写りですが、パナライカの12-60mmも結構シャープです。

2社の傾向としてはカリカリ系がOLYMPUSで柔らかい写りがPanasonicというイメージがありましたが、パナライカの12-60mmに関しては比較的OLYMPUS寄りのカリッと映る印象を受けました。

特に空や雲を入れて広角寄りで撮影するとパキパキに映る写真にため息が漏れること間違いなしです。

「どうしてもF2.8通しが良い」とか「OLYMPUSの12-100の唯一無二さが良い」という方は他のレンズを買うのがおすすめです。

今回私はPanasonicボディを使っていたからこそパナライカの12-60mmが筆頭に上がりましたが、OLYMPUSボディを使っていたら多分12-100を選んでいたと思います。

このあたりは「どの程度純正レンズを使いたいか」とかが大きいですが、単純にレンズの写りやサイズ感で選ぶのも当然ありだと感じています。

マイクロフォーサーズは当初ボディ内手ぶれ補正のOLYMPUSとレンズ内蔵手ぶれ補正のPanasonicという形で別れていたので、純正レンズ以外を使うと手ブレが効かないなどがありましたが、最近はPanasonicも強力なボディ内手ぶれ補正を搭載しているので本当に選択肢が増えました。

選択肢が多いと嬉しい反面、悩ましいですね。

全部欲しくなっちゃいます。

補足説明   [ + ]

1. 20mmパンケーキとかは若干ゆっくりしてますが、イライラするほどではないですね

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