TAMRONの最新大三元レンズ
サードパーティ製のレンズメーカーといえばSIGMAとTAMRONの2つが代表的です。
最近はSIGMAの勢いがすごいため、TAMRONが少し押され気味ですが、TAMRONの新しいシリーズのラインナップもなかなか素晴らしいレンズが揃っています。
特に単焦点シリーズは単焦点なのに手ぶれ補正が付いていることから、室内・暗所での撮影が多い方に人気のあるレンズとなっています。
この新シリーズの流れを汲んで開発されたTAMRONの大三元レンズがSP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A032) となります。
TAMRONは以前から激安大三元としてSP 24-70mm F/2.8 Di VC USD (Model A007)をリリースしており、今回はそのレンズのリニューアルとなります。
TAMRONとしてもかなりの自信作のようで公式もひたすら「高画質」ということをプッシュしており、実際に多方面での評価は高く、デジタルカメラグランプリ2018で金賞も取ったようです。
なぜTAMRONを選んだのか
純正レンズにしなかった理由
大三元レンズといえばまず真っ先に購入を検討するのが純正レンズでしょう。
私の場合はNikonを利用しているので、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRが候補です。
このレンズすごい良いんですよね。
作例とか見てても単焦点と遜色ないくらいシャープで抜けの良い絵を出してくれますし、大三元レンズの中でもトップレベルの性能でしょう。
しかし、高い&でかい。
純正大三元レンズが高いということは百も承知ですが、このレンズはとにかくでかいです。
他社の24-70mmと比較しても一回り・二回り位のサイズ感があります。
価格に関しては頑張れば解決できる問題ですが、サイズはどうしようもないわけで、持ち運びなどのことを考えるとどうしても二の足を踏んでしまいました。
そうなるとSIGMAとTAMRONに白羽の矢が立つわけです。
そして両社とも24-70mmの最新レンズをリリースしたばかりで2つとも評価の高いレンズ。
SIGMAよりTAMRONを選んだ理由
解像度や写りそのものに関してはSIGMAの方がかなり良いレビューが多いかった 印象があります。
私自身SIGMAレンズは好きですし、あのカリっと写る描写は非常に惹かれるものがあります。
しかし、今回TAMRONを選んだ理由としては手ぶれ補正の強力さが要因として大きかったです。
特に夜スナップをする時に手ブレの強力さというのは非常に助かる機能となりますので、SIGMAよりも手ブレが強いと評判のTAMRONが気になるわけです。
今まで使っていた24-120mm/F4でもD750を使えば撮れなくはないんですけど、やっぱり暗さや開放での解像感が気になりますし、夜の撮影で使う機材を最適化させるという点においては大三元の導入は自然な流れだったのかもしれません。
操作性について
作例
※使用機材は全てD750となります。
56mm・ISO100・F4.0・SS1/30
42mm・ISO2800・F3.5・SS1/15 ※手持ちです
66mm・ISO2200・F2.8・SS1/100
58mm・ISO500・F3.5・SS1/30
56mm・ISO720・F2.8・SS1/100
50mm・ISO160・F4.0・SS1/30
62mm・ISO1800・F2.8・SS1/10
31mm・ISO100・F4.0・SS1/400
36mm・ISO100・F4.0・SS1/40
満足度
非常に満足してします。
手ブレは思ったよりも効きが良かったですし、望遠側でも1/15くらいシャッタースピードを確保すれば手ブレ抑えることができました。
めっちゃ強い。
夜スナップ機材として導入した私としてはドンピシャな作り。
そしてこのレンズは色っぽい写真を吐き出してくれます。
光と影のグラデーションがキレイなシチュエーションの写真を撮ると、影の入り方が色っぽいというか艶っぽいというか。
とにかく「ああ、この影の感じエロい」と思わせる官能的な写りというか。
望遠側&開放で撮ればTAMRONならではのふわっとしたボケ感も演出できますが、個人的には室内で少し暗めの場所*1で力を発揮するレンズだと思っています。
手ブレも本当に強力なんで実際室内撮影向きかもしれませんね。
自然光だけでポートレートする人とかに向いてるかも。
新しいSPシリーズは見た目も不評だった金環リングが廃止されデザインが改善されたので、デザイン面も個人的には好き。
ちなみにレンズにはDESIGNED IN JAPANという記載が。
今までのTAMRONレンズにはこのような記載なかったですよね。*2
日本製ということをプッシュしたいんですかね。きっと。
ちなみにフードにはMADE IN PHILIPPINESと書いてあります。
ちょっと気をつけるポイント
TAMRONに限らずサードパーティ製レンズ全般で言えることなのですが、ピント精度に関してはチェックが必要です。
私が買ったこのレンズも当初若干前ピン傾向だったためピント調整を行いました。
SIGMAもTAMRONもピント調整用のアクセサリーを販売しているので、純正以外のレンズも結構使うって人は必ず購入しておきましょう。
でも注意点はそのくらいですかね。
特に不満点はない優等生レンズです。
まとめ
純正レンズってAF精度であったり信頼性などを考えるとまず候補に上がりますが、最近のSIGMAやTAMRONのレンズの写りを見ると以前よりも純正にこだわる要素が少なくなった気がします。
このTAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A032) が発売されたことによって一世代前の24-70mmがかなりお安くなっているため、これからカメラを始めるという方はそちらのレンズを選ぶのもありでしょう。
カメラメーカーからするとサードパーティ製のレンズが力を伸ばしてくるのは脅威かもしれませんが、ユーザーとしては選択肢が多くなるのは嬉しいことです。
TAMRONの性能がかなり良かったので今度はSIGMAも試してみたいですが、大三元何本も持ってどうすんの?と冷静にもう一人の自分がツッコむのでそこは自重します。
コメント
[…] 【レビュー&作例】TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A032) […]