【レビュー&作例】RICOH GRⅢが抱える問題点とそれを上回る魅力

GRⅢ無事購入しました

GRⅢを予約してキャンセルすることなく無事(?)購入いたしました。

初期ロット6000台の中にも入っていたので青リングもゲット。

この青リングは好みが分かれそうですが私は好きです。

黒リングもGR!っていう無骨な感じがして良いですね。

気分によって今後変えていこうかなと思います。

GRⅢを買うと決めた理由は前回の記事に記載しております。

GRⅢ買うよ。FUJIFILMのX100FじゃなくてGRⅢを選んだ理由

GRⅢを受け取ってから集中的にスナップをしてみた

TwitterやInstagramではGRⅢは軽くお祭りになっています。

そして私も発売日に買ったのでその祭りに参加した一人です。

金曜日の夜に受け取りをしてからしばらくの間、結構ガッツリとGRⅢのみでスナップをしました。

撮った枚数は600枚くらい。※1日中・夜の撮影全て含め

短い時間ですがその中でも色々と課題やら改めて感じた魅力などがありますのでつらつら語りたいと思います。

GRⅢの課題(弱点)

いきなり課題に関して突っ込んでいきたいと思います。

GRⅢを使っていて困ったことなどもポツポツありました。

万能なカメラなどは存在しないことは百も承知ですが、正直GRⅢの課題(弱点)は人によってはありえないというレベルかもしれません。

これから購入を検討する人は下記の内容に納得してから買ったほうが良いです。

バッテリーが死ぬほど持たない

バッテリーがGRⅡよりも持たなくなっているというのは公称の数字からもわかりますが、200枚というのは結構厳しいです。

そして実際撮影していた感覚では150枚前後がリミットかなと。

こまめに電源を切ったり気を使いながら使えば200枚以上は持つとのことですが、少なくとも撮影中に電源入れっぱなし + スリープ1分という設定では150枚前後が関の山です。

USBからの給電は可能なので「もしかして予備のバッテリー買わなくても大丈夫かなー」と考えていたのですが、GRⅢだけで撮影するなら必ず予備バッテリーの携帯した方がいいと思いました。

GRⅢが軽快に撮影できてしまうが故にシャッターを切りまくってしまうため、あっとう間に電池がなくなってしまいます。

当初は買う予定なかったですが予備バッテリーは近々買います。

コントラストが低い所でのAFが厳しい

基本的にAFは早く快適なのですが、コントラストが少ない箇所にピントを合わせようとするとAFが合うまでかなり時間がかかり、最悪GRⅢはピントを合わせることを諦めます。

「暗所での撮影だとAFが迷う」という話はいくつかのレビューで既に上がっている話題ですが、夜にスナップをした感じでは暗所だから迷うというよりはコントラストが低いから迷うという感じなので、夜の撮影でも明暗のコントラストがそれなりにあるならAFは普通にすぐ合います。

逆に日中でもコントラスト低い部分にピントを合わせようとすると迷いまくります。

ピントが合う時は高速で合わない時は全く合わないという両極端な感じです。

ピントが合う時も「お前いつの時代のコントラストAFだよ」と突っ込みたくなるくらいピントを行ったり来たりしながら必死に合わせようとするため待機時間が長いです。

ただ、上記のように暗所だからやたらめったらAFが合わなくなるというわけではなく、たまに発生する程度なので投げ出したくなる程ではありません。

マクロモードの当たり判定がシビア

GRⅢはマクロモードにすると最短撮影距離が6cmとなるのでかなり寄って撮影することができます。

しかし、マクロモードにするとピントが合う距離が強制的に6cm〜12cmになるので被写体との距離感覚を見誤ると永遠とピントを合わせることができません。

かなりグッと寄って撮影をするなら近づいた所から徐々に被写体から離れてマクロモードの領域でピントを合わせられますが、通常モードとマクロモードの境目位の距離で撮影しようとするとどっちのモードでピントを合わせるか悩む時が出てきてしまいます。

ちょっと良いコンデジを使いたい!という形でいきなりGRⅢ買ったら戸惑うユーザーも多いのではと懸念してます。

アクセサリー類で予想よりお金が飛ぶ

前述のとおりGRⅢはバッテリーが死ぬほど持たないので予備バッテリーとバッテリーチャージャーが必須かなと思うのですが、バッテリーチャージャーは付属してきません。

そこそこ値段も張るのでストラップや専用ケースなども一緒に買う方は最低でも+2万くらい想定した方がいいです。

既に専用ケース、ハンドストラップ、保護フィルムは購入いたしました。

そこからさらにワイコンやファインダーも購入するという人は5万程度でしょうか。

本体が10万越えなので付属品などで追加で結構かかることを考えると、小さいカメラが欲しい!ってだけで手を出すべきカメラではないと思います。

Image Syncが未対応(現時点)なので転送するためのすぐに共有する場合はアクセサリーが必要

RICOHはImage Syncという純正アプリがあり、これを使うことでスマートフォンやタブレットと連動してファイルの転送などが行なえます。

昨今は撮影した写真をすぐにスマートフォンへ転送してSNSへ共有するということが多いため、Image Syncを使った写真の転送は必須とも言えるでしょう。

しかし残念なことにImage SyncはまだGRⅢに対応しておりません。

どうやら他の方が問い合わせて頂いた情報によると4月の下旬あたりでアプリが対応するんじゃないかとのこと

じゃあ今はどうやって転送するんだという話になるですが、私はAppleのSDカードアダプターを使ってiPadに繋いで転送してます。

あるいはFlash Airとかですかね。

無線ですぐ共有できないのは手間なので、写真転送などの環境も整ってから使いたいという方は4月下旬以降に購入をしたほうが良いでしょう。

欠点を気にしなくなるほどのGRⅢの魅力

いきなり欠点から話をしたので「GRⅢってあまり良くないんじゃない?」と感じさせてしまったかもしれませんが、個人的にはGRⅢは上記のように色々書いた部分があってもなお魅力的なカメラだと思っています。

買ってよかったと思っています。

久々に壊れるまで使い倒すカメラだなと感じた機種です。

AF速度が早い

AF速度はかなり早いためとっさにポケットから出してシャッターを切るまでの間でストレスとを感じることはありません。

今までのGRシリーズを使ったことはないので前機種との比較はできませんがスナップで使った感じでは非常に快適。

感覚的にX-T2とかD500でスナップしている時の感覚と近かったです。

基本的にセレクトAFでタッチAFを使いながらフォーカスを合わせる形が多かったですが、F8くらいに絞ってAFをオートにして思いついたらすぐシャッターを切るってスタイルでのスナップも非常に楽しかったです。

構図もあまり確認せず半分ノーファインダー撮影状態でしたが、それでも結構撮れ高良かったです。

タッチAFがスムーズ

今回のGRⅢではタッチAFが採用されたということもあり、スナップではほぼタッチAFで撮影を行いました。※2一応ダイヤルの上下左右をクリックすることでもフォーカスポイントを動かすことは可能です。

タッチAFの動きもヌルヌル動かすことができるのでかなり快適。

タッチの操作はフォーカスポイントを動かすだけでなく、AFも一緒に動作する設定やシャッターまで動作する設定など細かく分けることができるので自分に合った設定にしましょう。

とにかくコンパクト

GRⅢ、というかGRシリーズの特徴でもあるコンパクトは素晴らしい。

小さい&軽いは正義ということを改めて実感しました。

ポケットに入れて撮りたくなったタイミングでパッと出してすぐしまうということが簡単にできてしまう。素晴らしい。

これはいくら小さいミラーレスでも無理です。

コンデジサイズだからこそのメリットですね。

起動がめちゃくちゃ早い

起動がかなり早いので電源を入れてすぐにシャッターを切ることができます。

バッテリー持ちがあまり良くないため、必要なタイミングだけ電源をつけるスタイルで撮影に挑みたい方にとっては起動が早いというのは嬉しい点でしょう。

コンデジって起動がもったりしている印象が強かったのですが、GRⅢに関しては全くそのようなストレスを感じませんでした。

手ぶれ補正が結構効く

GRⅢの目玉機能の一つである手ぶれ補正ですが、これは思ったよりも効いている印象です。

手持ちでシャッタースピードを落として撮影した際に1/5までであればブレも気にせず撮ることができました。

もうちょっと頑張ればもっと落とせるかもしれません。

パシャパシャとリズムよく撮りたい方、また多少の微ブレも気になるという方は1/10くらいは確保すればいいと思います。

そして内臓のNDフィルター機能とも組み合わせることで昼間でもシャッタースピードを落として撮影するということができます。

1/6 F13 ISO200 HDR調

今までは夜ばかりでこういう撮り方してましたが、昼でも気軽にできるようになるのは表現方法が広がって単純に楽しい。

FUJIFILMのX100FにもNDフィルター機能はありますが、手ぶれ補正がないので手持ちでこんな撮り方するのは厳しいかと思います。

USB給電

GRⅢはバッテリーが死ぬほど持たないという弱点があるのですが、とりあえずUSB給電ができるのでなんとか対応は可能です。

モバイルバッテリーやつなぐUSBケーブルの規格などをしっかり対応するものにすれば結構早く給電できるようです。

私が充電した感じでは流石に数十分でフル充電といかなかったので、モバイルバッテリー側の問題かなと。

買って結構経つのでこの機会に買い替えも検討しようかな。

十分すぎるほどの画質

GRシリーズやFUJIFILMのX100Fなどが気になる人は小さいけど画質は求めたいという欲張りなユーザーがほとんでしょう。(私もその一人)

センサーサイズがAPS-Cということだけでなく、レンズ性能や画像処理エンジンがよほど優秀なのか画質はかなりキレッキレに写ります。

開放のF2.8でもピント面の描写は凄まじく、被写体深度の調整という点だけで絞るか絞らないか決める形でいいと思います。

もしかすると人によっては絵が硬い印象を受けてしまってあまり好みじゃないという方が出てくるかも。

作例

こちらは全てRAWで撮影してカメラ内現像をした写真になります。

設定云々へのツッコミはあると思いますが「こんな感じで写るのね」と参考程度に見ていただければ幸いです。

ちなみに全部手持ちです。

1/5 F2.8 ISO320 ハードモノトーン

1/15 F4.5 ISO640 レトロ

1/15 F8.0 ISO200 ハイコントラスト白黒

1/25 F2.8 ISO320 ブリーチバイパス

1/10 F5.0 ISO640 HDR調

1/25 F4.0 ISO1000 HDR調

1/50 F8.0 ISO100 ハイコントラスト白黒

1/60 F5.6 ISO100 ビビッド

1/200 F8.0 ISO200 ハードモノトーン

1/5 F11 ISO200 ハイコントラスト白黒

元々モノクロ好きということもあったのですが、GRⅢで現像しようとすると今まで以上にモノクロ写真が増えていきます。

カリカリに写ることからコントラスト高めのイメージコントロールを割り当てると非常に良い感じの仕上がりになります。

ブリーチバイパスやレトロなどもスナップ写真っぽくなるので個人的には好きです。

イメージコントロール縛りでスナップ撮影するのも楽しそうですね。

はまれば唯一無二のカメラ。でも初値では割高感は否めない

発売から数日間GRⅢのみでスナップをしていたので結構良い所と悪い所(気になった点)は見えてきました。

マイナス面もそこそこ目立ちますが私は買ってよかったと感じています。

というのも、自分の撮影スタイルに完全に合致していたため、GRⅢだから撮れた場面などにも既に何度か出くわしているからです。※3人が多くかなりごちゃごちゃした場所や料理の撮影など一眼を出すのが面倒・気が引ける場面など

価格的に一眼やそこそこ良いレンズが買えてしまうレベルなので、初値で買う人たちはかなり酔狂な人間(私も含みます)だと思いますが、もし今後価格が落ち着いてきて7万〜8万位になってきたらほどよいかなと思います。

とりあえずファームウェアでAFやバッテリー関係の部分で少しでも改善がされることで、より値段相応のカメラに近づいていくかなと。

AF性能に関して期待をしている方はもしかしたらGRⅢじゃなくてGRⅡを買うということも検討していいかもしれません。

GRⅢが発売したことによってGRⅡの値段も下がってきているので割とお買い得。

この記事を執筆時点では新品でも56,000円前後まで落ちています。

GRⅢは写りに関してはかなり満足度が高いのでカメラを買ったというよりも良い単焦点レンズを買ったという感じに近いです。

ただ、上記のように初値では割高感が非常にあるため、一眼のレンズやボディはある程度揃っていてカメラライフに何か新しい方向性を作りたいとか、歴代GRシリーズをこよなく愛している人以外は値段下がるまでは素直におすすめすることはできません。

冷静に考えて10万超えるコンデジって高いですよ。

コンセプトは異なりますが値段や利便性などを考えるとRX-100シリーズを買った方が幸せになる人は圧倒的に多いと思います。

しかし、もしGRの撮影スタイルにハマるのであればGRⅢはこの上ない武器となることは間違いありません。

ストリートスナップをより楽しませてくれるGRシリーズ。

先代のGRⅡから手を出しておけば良かったと若干後悔してます。

補足説明   [ + ]

1. 日中・夜の撮影全て含め
2. 一応ダイヤルの上下左右をクリックすることでもフォーカスポイントを動かすことは可能です。
3. 人が多くかなりごちゃごちゃした場所や料理の撮影など一眼を出すのが面倒・気が引ける場面など