APS-Cカメラでもフルサイズのレンズを買うべき理由

一眼カメラを購入したら次はレンズを選ぶと思いますが、 APS-Cサイズのカメラを買った方は「APS-C買ったしレンズもそれに揃えよう」と思うかもしれません。

しかし、私個人としてはちょっと高くてもフルサイズ用のレンズを買った方が良いと思っています。

今回はAPS-Cカメラを買った人が後々後悔することが少なくなるようにと思って記事にします。

とりあえずフルサイズという選択について

レンズ選びする時はとりあずフルサイズ用をまずチェックするのオススメします。

それは利便性であったり経済的な理由などがありますので参考までに。

大は小を兼ねる

フルサイズ用のレンズは当然の事ながらフルサイズのセンサーサイズに合わせて作られているのでAPS-Cサイズのカメラに装着しても写りには全く問題ありません。

しかし、その逆となると話は変わります。

APS-Cサイズのレンズをフルサイズに装着すると、フルサイズのセンサーサイズよりも小さいため四隅がケラれてしまいます。

フルサイズとAPS-Cって結構センサーサイズが違うんですよね。

実際にケラレが発生するレンズで撮影すると下の画像のようになります。

こちらの画像は編集で周辺減光を激しくものですが、実際にこのような見え方になります。

あえて「これは私の作風だ!」というのであれば別に構いませんが、普通の人はまあ嫌でしょう。ケラれているのは。

もしフルサイズのレンズを買えばフルサイズボディとAPS-Cボディで問題なくレンズ共有ができるのですが、APS-Cでよく使っている焦点距離のレンズをフルサイズに装着しようとすると、結局フルサイズ用も買う羽目になるので、大は小を兼ねるという感じでフルサイズレンズを優先して買ったほうが良いです。

なかにはAPS-Cサイズのレンズであってもフルサイズの領域もカバーできるものもありますが、公式としてケラレが発生しないと公言することはないですし1本ずつ調べるのはかなり骨の折れます…

ちょっと高くても後々のことを考えるとフルサイズ用がオススメ

そもそもカメラを買ってキットレンズでは物足りなくなってしまった 人はどんどんレンズを購入していくでしょう。

仮にAPS-Cサイズを最初は使っていたとしても、段々とフルサイズという甘い響きに惑わされてマップカメラとヨドバシを往復する日常になることも珍しくありません。

もし最初に買い揃えていたレンズが全部APS-Cだとしたらフルサイズ用のレンズを最初から揃える必要があるので、もはやマウント替えと同じレベルの出資が必要になります。

私も過去にα65・α77Ⅱを使っていた時にAマウントレンズがAPS-C用しか揃えていなかったため、仮にα99を買ったとしても「レンズまた集め直しか…」と思い、いっその事ということでNikonに鞍替えした過去があります。

しかもAPS-C用のレンズは比較的安価なレンズが多いので下取りに出そうとしても全然お金にならないケースが多々あります。

それだったら最初かフルサイズ用のレンズを買ったほうが経済的な買い物になると言えるでしょう。

APS-C用は明確な目的がある時だけ

とはいえ、APS-C用のレンズを全否定するわけではありません。

先ほど述べたようにAPS-C用は安いレンズが多いので、フルサイズ用のレンズではカバーしきれない焦点距離のレンズをAPS-Cで補うという使い方は良いと思います。

あとAPS-C用のレンズは小さいのでシステムの軽量化ということも目的に入っているなら買った後の後悔はないでしょう。

先日Nikonの新しい10-20mmのレンズレビュー記事を書きましたが、私がこのレンズを買った理由は

  • 安い
  • 軽い
  • 小さい

この3つが揃っていたからです。

仮にフルサイズ用の14-24mmとか16-35mm並の大きさ・重さで値段も高い感じだったら買わなかったと思います。

超広角域の撮影をあまりしないこともあるので、手軽に焦点距離カバーできるならこっちでも良いかなという私の考えとマッチした感じですね。

今のところこのレンズは後悔ありません。

Nikonの最新広角レンズ AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR レビューNikonの最新広角レンズ AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR レビュー

あとはAPS-C用にしか出ていない特殊なレンズを使いたいとかですかね。

例えばSIGMAのF1.8シリーズです。

この2つはAPS-C用しか販売されていないので、特に後者の方はポートレートで使いたい!って方が結構いるんじゃないでしょうか。

この18-35mmはコミケとかで大活躍しそう。

良い写真撮りたいからという理由でコミケに単焦点持っていくとかなり厳しいので…※1人が多いのでレイヤーさんとの距離が短いのが原因。28〜35mmが一番使い易いかも

必ず互換性があるわけじゃない。同じメーカーでもマウントが共通しない場合は注意

同じメーカーであればセンサーが違ってもマウントは共通だろうと思うかもしれませんが最近はフルサイズミラーレスの流れもあり、同じメーカーであっても複数マウントが併存している状態となっています。

メーカー フルサイズマウント APS-Cマウント(マイクロフォーサーズマウント)
Canon EFマウント、RFマウント EFマウント、EF-Mマウント、
Nikon Fマウント、Zマウント Fマウント、Zマウント
PENTAX Kマウント Kマウント
SONY Eマウント、Aマウント Eマウント、Aマウント
Panasonic SLマウント マイクロフォーサーズマウント

フルサイズのマウントがある主要メーカーを表にしてみました。

FUJIFILMについてはAPS-Cと中版なので省いています。また、OLYMPUSもマイクロフォーサーズのみとなるのでこの表には入れていません。

CanonとNikonの互換性について

特にカオスになっているのがCanonですね 。

現在メインにしているRFマウントはミラーレス企画のフルサイズマウントですが、ミラーレス用でEF-Mマウントも存在します。

ただ、互換性の問題でRFマウントにEF-Mマウントのレンズを装着することはできません。

EFマウント→RFマウントやEFマウント→EF-Mマウントはマウントアダプター経由で装着可能なのですが、EF-Mレンズは完全に孤立状態です。

カメラ自体はコンパクトで初心者やサブ機として優秀なものが揃っているのですが、EF-Mマウントのカメラを購入した後にフルサイズセンサーに移行しようとすると完全に買い直しです。

続いてNikonですが、NikonはFTZというマウントアダプターを使うことでFマウントレンズをZマウントボディにつけることができます。

Zマウントに関してはAPS-Cサイズのボディも用意しているので、装着後の写りについても違和感なく使えるでしょう。

しかし、もうFマウントのDXレンズ(APS-Cレンズ)は徐々にディスコンとなっているので今からFマウントのAPS-Cレンズを購入するのは考え直した方が良いかもしれません。

かといって、ZマウントでAPS-Cレンズが充実しているかと言われるとそうでもないため、やはりNikonに関しても後々のことを考えるとZマウントのフルサイズ用を購入するのがおすすめです。

PENTAXとSONYの互換性について

PENTAXとSONYはAPS-Cとフルサイズでマウントが同じなのでどちらのボディにもつけることが可能ですが、最初に説明をしたようにケラれてしまうので使用する際は注意が必要です。

ただ、こちらの2社についてはCanonやNikonのように複雑な事情などはあまりなく、APS-Cとフルサイズ両方とも魅力的なボディとレンズがあるので上手く使い分けをしやすいのが魅力です。

KマウントであればLimitedレンズシリーズは軽量で見た目も良いレンズなので好んで使う方も多いでしょう。

また、SONYであればEマウントのAPS-Cボディは非常にコンパクトなのでレンズそのものはフルサイズを使うとしてもボディで使い分けをする方は多いかもしれません。

Eマウントのレンズはフルサイズであっても100~150g前後の軽量単焦点が多く売られていますので、例えばフルサイズでは広角用途として、APS-Cではコンパクトな標準域スナップ用途として切り替えて使うことができます。

Panasonicの互換性について

Panasonicは元々マイクロフォーサーズマウントをメインにしていましたが、Lマウントアライアンスに賛同してフルサイズミラーレスに参入しています。

ただ、こちらに関しては全く別物ものマウントとなるので当然公式のマウントアダプターなどはありません。

同じメーカーではありますが、互換性については他のメーカーのように整えられてないので「マイクロフォーサーズでPanasonicを使っていて、このままフルサイズでもPanasonicだ!」と考えていた方は注意してください。※2マウント企画が完全に別なのでしょうがないですね。

最近はフルサイズでもコンパクト化が顕著。APS-Cのメリットが少なくなった

APS-Cのメリットとして軽量・コンパクトというものがあります。

実際にフルサイズよりも軽いレンズが多い傾向があるため、なるべく身軽に撮影をしたい方にとってはAPS-Cシステムは魅力的です。

しかし、最近ではフルサイズであっても軽量なレンズがかなり増えてきています。

一昔前は「フルサイズレンズはでかくて重い」というイメージでしたが、SIGMA・TAMRON・SONYがバンバン軽量レンズをリリースしています。

CanonとNikonに関してはコンパクトなレンズというよりはまずスタンダートとなるレンズの充実というフェーズだと思いますので、Eマウントと比べるとまだまだ軽量運用は難しいと言えるでしょう。

特にNikonは光学的な完成度を重視しているのかサイズは比較的大きめのレンズが多いですね。Z5とかあるんですし軽量単焦点が増えていくのを期待したいです。※3ロードマップにはコンパクトなレンズが入っていたのでそこは期待したい

まとめ:長期的に考えて経済的なのはフルサイズレンズ

APS-C用のレンズは直近の出費は押されられるかもしれませんが、もしも「自分はこのままカメラにハマりそうだ」と感じているならば早めにフルサイズ用レンズを中心に揃えるの方が良いです。

APS-C用のレンズが下手に揃ってしまうと、それが足かせとなってフルサイズデビューへのタイミングが掴めなくなってしまかもしれません。

フルサイズも全部が全部バカ高いレンズばかりではないので、レビューや知り合いからのアドバイスを参考にしつつ、吟味してレンズ選びをすると総合的な出費はかなり抑えることができると思います。

カメラは財布との戦いでもある趣味なので、カメラは買ったは良いけどお金がないから外出できないという本末転倒な結果にならないようにしましょう。

補足説明

補足説明
1 人が多いのでレイヤーさんとの距離が短いのが原因。28〜35mmが一番使い易いかも
2 マウント企画が完全に別なのでしょうがないですね。
3 ロードマップにはコンパクトなレンズが入っていたのでそこは期待したい