タイトルの通り手元にあった唯一のレフ機を手放しました。
手放したのはD500です。
本当に良いカメラだったと思う。
カメラの買い換えを頻繁に行う人間の手元にありながら長い期間使っていたのは、売っちゃおうかなって思って使う度に「やっぱこいつ強いわ」って感じてたからです。
でも手放しました。
最後の牙城であった動体撮影
ポートレート・風景界隈では早々にミラーレスが席巻をしていたわけですが、動体撮影に関してはまだレフ機の方に分があるという状況が続いていました。
その理由としては、連写をした時のブラックアウトの感覚はCanonとNikonの動体撮影向きカメラの方が非常に優秀だったので代替物がなかったとか色々理由があります。
私も過去にPanasonicのG9 Proへ乗り換えるか悩んだこともあります。
ただやはりその時踏み込めなかった理由としてはD500を使うと難なく撮れてしまうから買い換えることに躊躇してしまっていたからです。
しかし、AFの食いつきに関してはミラーレスもレフ機に近づいていることや、連写した時のファインダーの見え方もボデイによってかなり見え方が改善しています。
そのため、段々と「ミラーレスでも全然行けるんじゃね?」という気持ちが強くなり、レフ機にこだわりたいという気持ちが薄れて行きました。
動体撮影向けのミラーレスも多くで始めていることもあり、色々と触ってみて今後の運用も踏まえた上でいったんα7Ⅲを購入しました。
最初はXマウントで考えていたのですが、連写時のファインダーの見え方が個人的にあまり好みではなかったため見送り。
近々EマウントボディでAPS-C機が発表されるかもという噂があるので、本当にそれが発表されたら買い足しという形を取ろうかなと思います。
フルサイズならα9もありますし、現時点でミラーレスで動体撮影をするならSONYが有力候補でしょう。
ただ、あくまでも現時点なのでCanonとNikonが1桁機並のミラーレスを出してくればかなり状況は変わります。
そっちに乗り換えるかどうかはまたその時考えたいと思います。
レフ機のマウントに関する未来とか
CanonとNikon両者がフルサイズミラーレスを販売開始した事でレフ機が急速に過去の製品となりつつあります。
ユーザー側の心理はともかくメーカー側はさっさと開発停止したいレベルでしょう。
ただでさえカメラの販売台数に関しては良いニュースがないので、生産ラインを少なくしたいはずです。
CIPAの最新情報(2019年3月)ではカメラの出荷台数は年々減少しており、賑わっているミラーレスも実際はそこまで勢いがないということがわかります。
そうなるとレフ機のマウントで積極的にカメラ・レンズともに開発をすることはないでしょうし、次第にフェードアウトしていくのは避けられない未来です。
どこまで延命させるかはメーカー次第となりますが、どこまで消えゆくマウントを保有し続けるのかというのは難しいことで、これはもう本人の気の持ちようといったところでしょうか。※1正直なところSONYも将来的にはEマウントではない突然新しいの発表などをしそうな感じはしますがしばらくは平気でしょう
少なくともメイン機として使うカメラやレンズに関してはある程度先の開発も期待できるシステムを使いたいと私は考えているので、そろそろレフ機も手放すかなぁとぼんやり考えてたら本当に手放してました。
ただ正直今の時期はめちゃくちゃ微妙な時期で、ミラーレスとレフ機の棲み分けが分野によってははっきりしているという段階です。
ミラーレスも完成度が高まっているとはいえ、レフ機の上位機種の方が扱いやすさに関しては上回ることも多く「どっちでも大丈夫」という状況になっているが故に選択肢に困るという状況。
そのため完全にミラーレスではなくレフとミラーレスを併用する形が1番無難だと思います。
ただ、私はレフ機を継続して持ち続けるという選択肢は選びませんでした。
私がその方法を選ばなかった理由としては下記の3点です。
・測距点の多さ
・前ピン・後ピンの調整が不要(理論上)
・CanonとNikonもミラーレスへ乗り込んできた
測距点の多さ
ミラーレスの特徴としてレフ機よりも測距点が多いというものがあります。
いつも隅から隅まで使うかはさておき、いざというときに「AFポイントが足りない!」という状況になるのを防ぐことができるのは撮り手としては気持ちが楽です。
前ピン・後ピンの調整が必要ない
レフ機のレンズはAFが合っていると思っていてもピントが前後にずれてしまうことが起こります。
これは一眼レフの構造上避けられない問題となるのですが、ミラーレスならこの問題が解消されます。
あくまで理論上となるので、カメラの具合によってはピントずれが生じてしまうことは起きることがありますが、レフ機よりは発生する確率は非常に下がります。
CanonとNikonもミラーレスへ乗り込んできた
カメラ業界を引っ張ってきたCanonとNikonがミラーレスへ乗り込んできたことによって、今後ミラーレスの開発が中心になるということは想像できます。
実際にCanonはミラーレス用のRFレンズをかなり多く発表しており、今後出るであろう新商品は基本的にRFマウント用の物ばかりです。
Nikonはレフ機の開発も並行して進めていると言っているものの、実際近々で出そうなのはD6だけでしょうし、他の機種の後継機はレフ機で出るのか微妙なラインです。※2D750の後継機もミラーレスになるかもという噂もあるのでどうなるかわかりませんね
この2社の動きによって他社も当然感化されますし、SONY、Panasonic、OLYMPUS※3PENTAXもミラーレスの開発をするとか噂を見ましたが実際どうなんでしょうか…のミラーレス製品の開発も東京オリンピックまでに加速するはずでしょうから、このタイミングでレフ機を手放すのはありかなーと思いました。
レフ機は嗜好性重視の機材として欲しい
撮れ高を目指す撮影に関しては今後レフ機を買い足すということはないと思います。
ただレフ機のファインダーを覗いた感覚やシャッターを押した時の振動などはやはり好きなので嗜好品としての位置付けでレフ機の購入を検討しています。
そうなると普通のカメラだと面白くないしNikonのDfあたりが持ってると楽しいかなと。
前にDf買おうか悩んでいた時期はあったのですが、仕事でも使う可能性もあったのでD750にした経緯もありますので、趣味全振りならDfも心置き無く買えそうです。
おそらくフィルムからデジタルに移行した時も今みたいな感じだったんでしょうね。
今ではフィルムカメラはまたブームになっているわけですが、それが今後数十年かけてレフ機になるのでしょうか。
レフ機を捨てた人間が何を言っても説得力ないですが、レフ機が全てなくなってしまうのは少し寂しいので、遊びで使う程度には残ってて欲しいですね。
でもそれをメーカーに求めるのは自分勝手なので生産停止になるのならばそれも仕方のないことですし、時代の流れに身を任せることになるでしょう。
10年後の自分がどんなカメラを持っているのか全く検討がつかないです。